この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
一葉くんは男子にからかわれるのが嫌で、私と距離をおいていただけ?
私がなにか嫌なことをしちゃったわけじゃなかったんだ!
「私のこと、嫌いじゃない?」
「嫌いなわけないだろ、むしろ、」
一葉くんの瞳が鋭く光ったような気がした。
「俺は美桜のこと、小さい頃からずっと……す、」
「美桜ー?話終わった?」
一葉くんの言葉の途中で、いおり先輩がひょっこり現れた。
「い、いおり先輩!?」
「やっほー」
「先に帰ったんじゃなかったんですか?」
「いや?ずっとそこのものかげから見てたよ?」
「そうならそうと言ってくださいよ!びっくりしたなぁ…」
いおり先輩はとらえどころのない先輩であり、どこからともなく現れる。心臓もだいぶ強くなってきたぞ。