この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
「いおり先輩」
「んー?」
いつものように私は晩ご飯の準備を、いおり先輩はのんびりその様子を見ていて。
ふと先輩に疑問をなげかけてみた。
「ご飯を食べたくない時って、どんな時なんでしょうか…」
「ご飯を食べたくない時?」
「お腹の調子が良くないとか、体調が悪いとかではなく、です」
私の唐突な質問に、いおり先輩は少し考える様子を見せた。
「そうだな…なにか悩みがあって食欲がない時とか、出されたものが嫌いなものとかで食べたくないとか…」
「ふむふむ…」
「あとは、ダイエットとかかな」
「ダイエット…」
彩ちゃんが痩せたい、なんて思うかな…?
彩ちゃんは中肉中背。痩せすぎているわけでも、太っているわけでもなく、とても健康的な体型だと思う。
食べることが大好きな彩ちゃんがダイエット…?
うーん、その考えはなさそうかな…。
そう結論を出そうとしたところで、家のチャイムが鳴って、だれかがガチャンと入ってきた。