この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
3 親友の悩みごと
「彩ちゃん大丈夫…?」
保健室で横になっていた彩ちゃんに付き添っていた私。
彩ちゃんが目を覚ましたので、様子をうかがうように声をかけた。
「あれ…?美桜ちゃん…?」
ぼーっと私を見た彩ちゃんは、目が覚めたばかりでここがどこだかわからないのかもしれない。
「ここ、保健室だよ。彩ちゃん、体育の授業中に倒れちゃったの」
「保健室…」
授業はとっくに終わって放課後になっていた。
今日最後の授業が体育だったのだ。
「そっか、私倒れちゃったのか」
彩ちゃんの顔色は相変わらず真っ青なまま。
「彩ちゃん!」
「なあに?」
「私で良かったら、話してみてよ!」
「え?」