この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~

3 心配と対抗リレー


 天気快晴!気温ほどほど!


 そんな土曜日。


 私たちの中学校では、体育祭が開催されていた。


「宣誓!我々は、スポーツマンシップに則り……」


 サッカー部の部長であり、彩ちゃんの想い人である三年の大木先輩が選手宣誓を行う。


 その様子を彩ちゃんは目をハートにして見ていた。


 選手宣誓が終わって、準備運動が終わったら、さあいざ競技の始まりである。


 まずは学年別の50メートル走。


 私は運動が得意ではないので、大体いつも最後にゴールするんだけど、走るのは嫌いじゃないんだ。


 こういうのは楽しんだもの勝ちっていうし、楽しく走ろう!


 パンっ!とスターターピストルが鳴って、次々にスタートを切る生徒たち。


 私は案の定、6番目のゴールだったけど、全力で走ったのでよし!


 私がゴールしたと同時に、次のグループが走り始める。


 そこには同じクラスの一葉くんがいて、ものすごい速さでゴールしてきた。


 私は驚いてポカンと口を開けてしまう。

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