この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
は、速い…!!
最後の私がまだ応援席に戻ってないのに…!
女子からキャーキャー言う声が聞こえた。
知らなかったけど、一葉くんってモテるの…?
たしかにこの前も女の子に告白(?)されてたけど…。
さっと汗をぬぐった一葉くんと、ばっちり目が合ってしまう。
「あれ、美桜まだこんなところにいたのか」
「いやいや一葉くんがゴールしてくるのが早すぎるんだよ!」
「美桜は小さい頃から足遅いもんな」
「まぁそうなんだけども!」
一葉くんは陸上部で、毎日毎日走っている。
きっと毎日がんばって練習している成果なんだろうなぁ、すごいなぁ。
それに比べて私は相変わらず足が遅い。
私も練習したら早くなるかな…?
一葉くんと一緒にクラスの応援席へと戻った。