この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
その後も競技は続く。
パン食い競争や障害物競争、借りもの競争や、たま入れたま転がし台風の目など…。
赤組も白組も接戦でお昼ご飯の時間を迎えた。
ちなみに私たちのクラスは白組。いおり先輩も白組らしい。
お昼ご飯は、校庭や体育館を使って、運動会の応援に来たお父さんお母さんと食べる。
案の定うちは来れなかったけど、お姉ちゃんが来てくれた。
「美桜!」
体育館に行くと、レジャーシートを広げたお姉ちゃんが、こっちに手を振った。
そこには当然というように、いおり先輩の姿もある。
「お弁当と大きい水筒、持ってきたよ」
「ありがとう!」
「て言っても、お弁当は今朝美桜が作ったやつを持ってきただけだから、私はなにもしてないんだけどね」
お姉ちゃんが「できた妹だよ~!」と私の頭をがしがしなでる。
「ちょ、ちょっと!髪ぼさぼさになっちゃうよ」
文句を言いながらも、お姉ちゃんが来てくれたことがうれしかった。