私の彼氏は配信者!
多少見栄え良くして。プルプルしている所も動画に取ろうか。それぞれをアップすれば、早々に『イイね!』がカウントしていく。
「おー。美味しそうって言うコメントは何よりの誉め言葉だわ。んふふ、よきよき」
SNSのコメントを見てニヨニヨしていると、LINEの通知が鳴った。
アル教授…というか、麻倉くんだわ。プライベートの方でLINEとか珍しい。
『SNS見たよ。僕も食べてみたいな、悠が作ったソーキ』
ゑ?
『何故かハイになって、大量に作っちゃったのよ。姉さんに少し分けてもだいぶ余る予定』
とりあえず、返信をしなくては。
と送ったら、すぐに次の返信が届いた。
『ホント? あの病院に入院してたって事は、家が近いのかな?』
『そうだね。千代町にいるよ』
『博多区の? じゃあ取りに行けるな。僕も食べたいから、行って良い?』
え。取りに来るの? 本気で?
今の時期は外も寒いから、多分傷む心配はしなくても良いけれど。
『良いけれど…。じゃあ、うちに来る? イラストの件もあるから、ついでにどんなデザインにするか決めようよ』
『了解。地下鉄着いたら連絡するよ』
『はいな。あまり期待しないでね』
…と。
送った所で、妙にドキドキしている事に気づく。
そう言えば、仁以外で男の人を家に上げた事なかったなと思う。
流石にマズったかな?
私から別れると言ったけれど、まだ正式に仁と切れているわけじゃない。
自宅に男性を招き入れたら、『お前こそ浮気してただろ!』って責められないかな。
でもまぁ、仕事の話もするし。というか、そっちがメインになるから問題ないし疚しい事は1つもない。
言い訳みたいだけれど、実際何もない…はず。
うん。
部屋を少し片づけて、麻倉くんからの連絡を待つ。
1時間もしないうちに、駅に着いたと連絡が入る。
『迎えに行くよ』と連絡を入れて、お財布とスマホを手に家を出る。
夕方ともなれば少し肌寒い風が吹いて、身震いする。
上に何か羽織ればよかったかも。でも、歩いていればあったまるだろうからこのままでも良いかな。
急いで地下鉄駅に向かえば、すでに朝倉くんはその入り口で待っててくれた。
うん。ただ立っているだけなのにカッコいいんだよなぁ。
「お待たせ」
「いや。言うほど待ってないから大丈夫だよ。それよりもその恰好、寒くない?」
「そんなには。歩いてればあったまるから、大丈夫だよ」
「そうは言っても、病み上がりでしょ?」
そう言って麻倉くんは来ていたジャケットを抜いて私にかけてくれた。
「え? 悪いよ。麻倉くんが風邪ひいちゃうよ」
「僕は鍛えてるから平気。気にするよりは、移動した方が良いんじゃないかな」
「う。…じゃあ、ありがとう。ここから近いから、冷えないうちに行こうか」
有無を言わせない感じで言われてしまえば、おとなしく借りていた方が無難と思われた。
早く家に行けばいいだけの話なので、押し問答終わらせて移動する。
だけど、ジャケットからふんわりと感じる匂い。
私も好きなアンバーだ。落ち着く香りだけれど…でも、心なしかドキドキしているのは気のせいか?
「おー。美味しそうって言うコメントは何よりの誉め言葉だわ。んふふ、よきよき」
SNSのコメントを見てニヨニヨしていると、LINEの通知が鳴った。
アル教授…というか、麻倉くんだわ。プライベートの方でLINEとか珍しい。
『SNS見たよ。僕も食べてみたいな、悠が作ったソーキ』
ゑ?
『何故かハイになって、大量に作っちゃったのよ。姉さんに少し分けてもだいぶ余る予定』
とりあえず、返信をしなくては。
と送ったら、すぐに次の返信が届いた。
『ホント? あの病院に入院してたって事は、家が近いのかな?』
『そうだね。千代町にいるよ』
『博多区の? じゃあ取りに行けるな。僕も食べたいから、行って良い?』
え。取りに来るの? 本気で?
今の時期は外も寒いから、多分傷む心配はしなくても良いけれど。
『良いけれど…。じゃあ、うちに来る? イラストの件もあるから、ついでにどんなデザインにするか決めようよ』
『了解。地下鉄着いたら連絡するよ』
『はいな。あまり期待しないでね』
…と。
送った所で、妙にドキドキしている事に気づく。
そう言えば、仁以外で男の人を家に上げた事なかったなと思う。
流石にマズったかな?
私から別れると言ったけれど、まだ正式に仁と切れているわけじゃない。
自宅に男性を招き入れたら、『お前こそ浮気してただろ!』って責められないかな。
でもまぁ、仕事の話もするし。というか、そっちがメインになるから問題ないし疚しい事は1つもない。
言い訳みたいだけれど、実際何もない…はず。
うん。
部屋を少し片づけて、麻倉くんからの連絡を待つ。
1時間もしないうちに、駅に着いたと連絡が入る。
『迎えに行くよ』と連絡を入れて、お財布とスマホを手に家を出る。
夕方ともなれば少し肌寒い風が吹いて、身震いする。
上に何か羽織ればよかったかも。でも、歩いていればあったまるだろうからこのままでも良いかな。
急いで地下鉄駅に向かえば、すでに朝倉くんはその入り口で待っててくれた。
うん。ただ立っているだけなのにカッコいいんだよなぁ。
「お待たせ」
「いや。言うほど待ってないから大丈夫だよ。それよりもその恰好、寒くない?」
「そんなには。歩いてればあったまるから、大丈夫だよ」
「そうは言っても、病み上がりでしょ?」
そう言って麻倉くんは来ていたジャケットを抜いて私にかけてくれた。
「え? 悪いよ。麻倉くんが風邪ひいちゃうよ」
「僕は鍛えてるから平気。気にするよりは、移動した方が良いんじゃないかな」
「う。…じゃあ、ありがとう。ここから近いから、冷えないうちに行こうか」
有無を言わせない感じで言われてしまえば、おとなしく借りていた方が無難と思われた。
早く家に行けばいいだけの話なので、押し問答終わらせて移動する。
だけど、ジャケットからふんわりと感じる匂い。
私も好きなアンバーだ。落ち着く香りだけれど…でも、心なしかドキドキしているのは気のせいか?