私の彼氏は配信者!
麻倉くんにお返事する、当日の事。
「榊さん、調子悪いの? ここ最近ずっと上の空なんだけど…」
「あ、部長。いえ、体調は問題ないんですよ。ただ、このあとちょっとプライベートの方で…」
「暗い話じゃなさそうね。なら、良いんだけど」
「すみません。新しい恋が始まるかもしれないので、年甲斐もなくそわそわしてて落ち着かないみたいです…」
見かねたらしい南野部長から、ランチのお誘いを受けて白状しました。
どうせ軽くとはいえ、彼氏と別れましたの報告はしていたからねぇ。
あの時倒れた際の、ストレスの主な原因だったから。
1人でこのそわそわ感は抱えきれませんでした。
「あら! 返事待ち? どちらからなの?」
「私が告白されました。今日、OKの返事をする予定で…」
「それなら、そわそわするのもしょうがないわねぇ。良いなぁ」
ふふ。と、上品にほほ笑む部長。
たしか、彼女は既婚者だったはず。何が「良いなぁ」なんだろう?
「良いんですか?」
「えぇ。そのそわそわ感も含め、新しい道に進めそうなのは不安も感じるでしょうけど、楽しみじゃない? 見てる方としては微笑ましく思うわよ。現に、そのそわそわ感は嫌じゃないでしょう?」
「そうですね…。緊張して、今からでも心臓爆発しそうなくらいはありますが…」
ここまで意識する必要があるのか? ってくらい、動機がいたしますが。
もしかしたら、仁の時以上に緊張してないかな。
……あの時とは状況が違うから、その場でOKだしてたっけか。
今回は好きと自覚してから、間を開けての返事だから……。変に意識しているんだろうなぁ…。
「ふふ。榊さんの意外な一面ね。良いじゃない、乙女な部分があっても」
「年齢的にちょっと…とは、思うのですが」
「あら。いくつになっても、女性は乙女なところ持ってても良いと思うわよ。その方が若々しく見えると思うから」
「そういうもんですかね?」
「そういうモノよ。私も、結婚して長いけどね。出会ってから、ずぅっと旦那に恋したままだからね」
そう言う南野部長の笑顔は、とても素敵な恋する女性のモノでした。
なんの躊躇もなくそう言い切る部長が、ちょっと羨ましいなって思ってしまった。
私も、麻倉くんとそんな関係になれるのかちょっと不安に駆られる。
「良い関係になるか、関係が悪くなるかは、自分達次第よ」
「自分達次第…」
「そう。些細な事でも、自分の気持ちを話した方がいいわよ。特に感情なんて本人以外知りえない事だから、お互いに伝えあわないと。深い中にはなれないと思うわ」
「確かに」
仁と私がそうだったから、余計に説得力があるお言葉だと思う。
「貴女が好きで、告白してくれた彼に。きちんと気持ちを伝えてあげてね」
「はい」
「変に緊張しちゃうのも、榊さんが彼の事が好きだからでしょう? 大丈夫よ。榊さんはとても素敵な人なんだから……そうねぇ。自分に自信が持てないようなら、貴女の事を大好きな人を信じてみてね」
「……はい。お話聞いてくださってありがとうございます」
南野部長とのランチは、とても為になるお時間でした。
「榊さん、調子悪いの? ここ最近ずっと上の空なんだけど…」
「あ、部長。いえ、体調は問題ないんですよ。ただ、このあとちょっとプライベートの方で…」
「暗い話じゃなさそうね。なら、良いんだけど」
「すみません。新しい恋が始まるかもしれないので、年甲斐もなくそわそわしてて落ち着かないみたいです…」
見かねたらしい南野部長から、ランチのお誘いを受けて白状しました。
どうせ軽くとはいえ、彼氏と別れましたの報告はしていたからねぇ。
あの時倒れた際の、ストレスの主な原因だったから。
1人でこのそわそわ感は抱えきれませんでした。
「あら! 返事待ち? どちらからなの?」
「私が告白されました。今日、OKの返事をする予定で…」
「それなら、そわそわするのもしょうがないわねぇ。良いなぁ」
ふふ。と、上品にほほ笑む部長。
たしか、彼女は既婚者だったはず。何が「良いなぁ」なんだろう?
「良いんですか?」
「えぇ。そのそわそわ感も含め、新しい道に進めそうなのは不安も感じるでしょうけど、楽しみじゃない? 見てる方としては微笑ましく思うわよ。現に、そのそわそわ感は嫌じゃないでしょう?」
「そうですね…。緊張して、今からでも心臓爆発しそうなくらいはありますが…」
ここまで意識する必要があるのか? ってくらい、動機がいたしますが。
もしかしたら、仁の時以上に緊張してないかな。
……あの時とは状況が違うから、その場でOKだしてたっけか。
今回は好きと自覚してから、間を開けての返事だから……。変に意識しているんだろうなぁ…。
「ふふ。榊さんの意外な一面ね。良いじゃない、乙女な部分があっても」
「年齢的にちょっと…とは、思うのですが」
「あら。いくつになっても、女性は乙女なところ持ってても良いと思うわよ。その方が若々しく見えると思うから」
「そういうもんですかね?」
「そういうモノよ。私も、結婚して長いけどね。出会ってから、ずぅっと旦那に恋したままだからね」
そう言う南野部長の笑顔は、とても素敵な恋する女性のモノでした。
なんの躊躇もなくそう言い切る部長が、ちょっと羨ましいなって思ってしまった。
私も、麻倉くんとそんな関係になれるのかちょっと不安に駆られる。
「良い関係になるか、関係が悪くなるかは、自分達次第よ」
「自分達次第…」
「そう。些細な事でも、自分の気持ちを話した方がいいわよ。特に感情なんて本人以外知りえない事だから、お互いに伝えあわないと。深い中にはなれないと思うわ」
「確かに」
仁と私がそうだったから、余計に説得力があるお言葉だと思う。
「貴女が好きで、告白してくれた彼に。きちんと気持ちを伝えてあげてね」
「はい」
「変に緊張しちゃうのも、榊さんが彼の事が好きだからでしょう? 大丈夫よ。榊さんはとても素敵な人なんだから……そうねぇ。自分に自信が持てないようなら、貴女の事を大好きな人を信じてみてね」
「……はい。お話聞いてくださってありがとうございます」
南野部長とのランチは、とても為になるお時間でした。