人生終了のお知らせが届きました

 ドレスアップした姿が、ショッピングモールのショウウィンドウに映る。
 それは、紗理奈が本人が見ても自分だとは思えないほど、綺麗で大人っぽく、孝弘と並んで歩いていても恥ずかしくない。まるで、お似合いの恋人同士みたいだ。
新しいストラップサンダルを履いた紗理奈の足取りも、ウキウキと軽くなる。

「おっ、この店にも寄ろう」

孝弘がチョイスしたのは、見た目の可愛いルームウエアのショップ。
スィーティーなパステル柄の商品の合間を、孝弘が歩く様は、まるで夢の国に降り立った王子様のようだ。その上、モデルのように整った顔は、周りの視線を集めていた。
 そんなまわりの目も気にせずに孝弘は棚を物色している。

(ふふっ、クマ柄のスィーティーなルームウエア。タカ兄ってば着るんだ。意外と似合うかも!?)
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