お嬢様は“いけないコト”がしたい
それから午前中は部屋の掃除をしたり洗濯をしたり、私の部屋の中でゆっくりとして。
お昼過ぎになったので部屋の中で出掛ける準備をしていく。
幸治君が作ってくれたご飯はとても美味しくて、そして私の身体を落ち着かせてくれた。
すっかり体調が良くなったこともあり予定通り買い物に行くことが出来そうだった。
最後に全身鏡で自分の姿を確認する。
自然と笑顔になって・・・いや、なんだかニヤニヤと笑っている自分の顔がある。
お化粧もしていない自分の顔がこんなにもニヤニヤとしている。
それには更にニヤニヤとしていき、その顔のまま鞄を持ってリビングへと向かった。
先にリビングにいた幸治君は綺麗目な私服姿でソファーに座っていて、リビングに入った私の姿をチラッと見てきた。
「もう仕事は終わりましたので俺はいつでも出られるので。
一美さんはゆっくり準備してください。」
「私ももう準備出来てるから、いつでも出られるよ?」
「え?でも・・・」
幸治君が不思議そうな顔で私のことを指差してきた。
「うん。お化粧はしなくていいかなって。
社会人になってからは休日も外出するならお化粧をするのが当たり前だったけど、今日は日焼け止めだけにしちゃった。」
「・・・化粧してないのには気付きませんでしたけど、化粧よりも何よりもそれ・・・」
幸治君が少し慌てた様子でソファーから立ち上がり、私のことを心配そうな顔で見てきた。
「実はまだ具合が悪いんですか?」
「具合はすっかり良くなったよ?
だから買い物に付き合ってね?
やっぱりスニーカーが欲しくて。」
「それは・・・はい。
え、着替えないんですか?」
「着替えたよ?
さっきまではティーシャツ1枚だったでしょ?」
私が答えると幸治君は目を見開き、それから・・・
大笑いをして。
「それは“いけない格好”どころか“ヤバい格好”だから・・・!!!」
大笑いしながら私のことをまた指差し・・・
「近所ならまだしも、その格好で電車に乗って買い物に行くとか、俺隣で歩くのすげー恥ずかしいんだけど!!!」
そんなことを言ってきた。
“中華料理屋 安部”のティーシャツに幸治君から借りていたハーフパンツを履き、髪の毛をセットすることなくお化粧もしていない、なのに鞄だけはブランド物の鞄を持つ私に。
お昼過ぎになったので部屋の中で出掛ける準備をしていく。
幸治君が作ってくれたご飯はとても美味しくて、そして私の身体を落ち着かせてくれた。
すっかり体調が良くなったこともあり予定通り買い物に行くことが出来そうだった。
最後に全身鏡で自分の姿を確認する。
自然と笑顔になって・・・いや、なんだかニヤニヤと笑っている自分の顔がある。
お化粧もしていない自分の顔がこんなにもニヤニヤとしている。
それには更にニヤニヤとしていき、その顔のまま鞄を持ってリビングへと向かった。
先にリビングにいた幸治君は綺麗目な私服姿でソファーに座っていて、リビングに入った私の姿をチラッと見てきた。
「もう仕事は終わりましたので俺はいつでも出られるので。
一美さんはゆっくり準備してください。」
「私ももう準備出来てるから、いつでも出られるよ?」
「え?でも・・・」
幸治君が不思議そうな顔で私のことを指差してきた。
「うん。お化粧はしなくていいかなって。
社会人になってからは休日も外出するならお化粧をするのが当たり前だったけど、今日は日焼け止めだけにしちゃった。」
「・・・化粧してないのには気付きませんでしたけど、化粧よりも何よりもそれ・・・」
幸治君が少し慌てた様子でソファーから立ち上がり、私のことを心配そうな顔で見てきた。
「実はまだ具合が悪いんですか?」
「具合はすっかり良くなったよ?
だから買い物に付き合ってね?
やっぱりスニーカーが欲しくて。」
「それは・・・はい。
え、着替えないんですか?」
「着替えたよ?
さっきまではティーシャツ1枚だったでしょ?」
私が答えると幸治君は目を見開き、それから・・・
大笑いをして。
「それは“いけない格好”どころか“ヤバい格好”だから・・・!!!」
大笑いしながら私のことをまた指差し・・・
「近所ならまだしも、その格好で電車に乗って買い物に行くとか、俺隣で歩くのすげー恥ずかしいんだけど!!!」
そんなことを言ってきた。
“中華料理屋 安部”のティーシャツに幸治君から借りていたハーフパンツを履き、髪の毛をセットすることなくお化粧もしていない、なのに鞄だけはブランド物の鞄を持つ私に。