仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
「え? あれ彼女?」
「うそ、なにかの間違いでしょ?」
「地味すぎるって」
コソコソと周りのみんなが話しているのが聞こえる。
ほんと、全部、聞こえてます。
「ちょ、お姉ちゃん、そんなところで待ってたら目立つって」
お姉ちゃんのほうに駆け寄って、すっごく小さな声で言う。
いまのお姉ちゃんはイケメンで背も高いんだから、目立つってこと分かってないのかな?
「だって、ここにいた方が見つけやすいでしょ?」
私と同じように小さな声で言うお姉ちゃん。
何を話してるんだろう、って気になってるのかみんなの視線がすごい。
「もっと、端のほうで待つとかさ。道の向かいで待つとか」
「それ同じだと思うけど?」
私は焦っているのに、お姉ちゃんはクスクス笑ってる。
まるでこの状況を楽しんでるみたいだ。
「とりあえず、いいから、行こ。見られてるから」
私は彼の腕を掴んで、目的地なんて決めずに歩き出した。
「きゃあぁああ!」
突然の黄色い声。
お姉ちゃんのせいだ。
笑顔で周囲にぺこっと軽く頭を下げるだけで、この反応。
いまのお姉ちゃん、末恐ろしい。
「うそ、なにかの間違いでしょ?」
「地味すぎるって」
コソコソと周りのみんなが話しているのが聞こえる。
ほんと、全部、聞こえてます。
「ちょ、お姉ちゃん、そんなところで待ってたら目立つって」
お姉ちゃんのほうに駆け寄って、すっごく小さな声で言う。
いまのお姉ちゃんはイケメンで背も高いんだから、目立つってこと分かってないのかな?
「だって、ここにいた方が見つけやすいでしょ?」
私と同じように小さな声で言うお姉ちゃん。
何を話してるんだろう、って気になってるのかみんなの視線がすごい。
「もっと、端のほうで待つとかさ。道の向かいで待つとか」
「それ同じだと思うけど?」
私は焦っているのに、お姉ちゃんはクスクス笑ってる。
まるでこの状況を楽しんでるみたいだ。
「とりあえず、いいから、行こ。見られてるから」
私は彼の腕を掴んで、目的地なんて決めずに歩き出した。
「きゃあぁああ!」
突然の黄色い声。
お姉ちゃんのせいだ。
笑顔で周囲にぺこっと軽く頭を下げるだけで、この反応。
いまのお姉ちゃん、末恐ろしい。