仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
◆ ◆ ◆
「ちゃんと来てくれたんだ?」
市の図書館に入って、隅の席に二人で向き合って座る。
「約束したから」
私が尋ねると、お姉ちゃんはニコッと笑った。
茶髪は変わらないし、耳にあるピアスも健在で、今日もチャラい。
うぅ……、顔がいい……。
両手で顔を覆って、指の隙間から見るのがちょうどいいくらいだ。
でも、昨日の朝まで、あんなに悲しかったのに、本当にいまは目の前のチャラいお姉ちゃんに救われている。
「どうしたの? 小説は読んだ?」
少しこちらに身を乗り出すようにして、お姉ちゃんが聞いてきた。
「うん、でもよく分かんなかった」
顔から手をパッと離して、私は自分のスクールバッグの中からお姉ちゃんのノートを取り出した。
それを机の上に置くと、お姉ちゃんの手が伸びてきた。
「ここ見て」
パラパラとめくって、裏表紙の裏側にピンク色の付箋が一枚貼られていた。
まさか、そんなところにメモが貼ってあるとは思わなかった。
「ちゃんと来てくれたんだ?」
市の図書館に入って、隅の席に二人で向き合って座る。
「約束したから」
私が尋ねると、お姉ちゃんはニコッと笑った。
茶髪は変わらないし、耳にあるピアスも健在で、今日もチャラい。
うぅ……、顔がいい……。
両手で顔を覆って、指の隙間から見るのがちょうどいいくらいだ。
でも、昨日の朝まで、あんなに悲しかったのに、本当にいまは目の前のチャラいお姉ちゃんに救われている。
「どうしたの? 小説は読んだ?」
少しこちらに身を乗り出すようにして、お姉ちゃんが聞いてきた。
「うん、でもよく分かんなかった」
顔から手をパッと離して、私は自分のスクールバッグの中からお姉ちゃんのノートを取り出した。
それを机の上に置くと、お姉ちゃんの手が伸びてきた。
「ここ見て」
パラパラとめくって、裏表紙の裏側にピンク色の付箋が一枚貼られていた。
まさか、そんなところにメモが貼ってあるとは思わなかった。