仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
好きが分からないならデートしよう
「仲里さん、大丈夫?」

 次の日もお姉ちゃんと放課後に会う約束をしたから、私はちゃんと学校に来た。
 そしたら、空気のはずの私に声をかけてくれた人がいた。
 クラスで一番キラキラしてる存在の進藤さんだった。
 それも二人も友達を連れてて、キラキラが増量してる。

 長い黒髪をゆるく巻いてて、化粧も似合ってて可愛い。

「う、うん、ありがとう」

 休んでたことを心配してくれてるんだと気付いて、私はお礼を言った。
 陰キャの私には陽キャの三人のオーラがまぶしい。

 一言話しただけで終わるかと思ったら、三人は目を見合わせて、それからまた私に話しかけてきた。

「ねえ、昨日、一緒に帰ってた他校の人って彼氏?」
「え?」

 突然聞かれて、戸惑う。

「ほら、背が高いイケメンと一緒にいたじゃん?」

 進藤さんの友達、橘さんがぐっと私に近寄った。
 そこで気付く。
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