仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
◆ ◆ ◆
放課後、またお姉ちゃんは校門で私を待っていた。
まるでわざと目立とうとしているみたい。
私が慌てるのを見て、絶対に面白がってるんだ。
だって、お姉ちゃんはそういうイタズラっ子みたいなところがあるから。
「ねえ、Aちゃん、文章下手くそすぎない?」
ちょっとだけ小説の続きを練習として別のノートに書いてみたんだけど、それを見たお姉ちゃんの第一声がこれ。
「だから言ったじゃん!」
ちょっと大きな声を出してしまって、私は図書館の隅から周囲に「すみません」と頭を下げた。
「たしかに言ってたけど、ここ私、私って続いてるし、ここなんて急に主人公、男子のこと好きになってない? 読書してる?」
ノートのある一点をペンで差しながらお姉ちゃんが言う。
「そんな時間ないって、これでも勉強の合間に頑張って書いたんだからね」
思わずムッとしてしまう。
一ヶ月も学校休んでたし、いまは勉強についていくのがやっと。
お姉ちゃんのせいとか言いたくないけど。
仕方ないじゃん。
「Aちゃん、勉強が強い学校行ってるもんね。えらいえらい」
身を乗り出して、お姉ちゃんは私の頭をポンポンした。
その顔ではやめてほしい。
破壊力が強すぎる。
放課後、またお姉ちゃんは校門で私を待っていた。
まるでわざと目立とうとしているみたい。
私が慌てるのを見て、絶対に面白がってるんだ。
だって、お姉ちゃんはそういうイタズラっ子みたいなところがあるから。
「ねえ、Aちゃん、文章下手くそすぎない?」
ちょっとだけ小説の続きを練習として別のノートに書いてみたんだけど、それを見たお姉ちゃんの第一声がこれ。
「だから言ったじゃん!」
ちょっと大きな声を出してしまって、私は図書館の隅から周囲に「すみません」と頭を下げた。
「たしかに言ってたけど、ここ私、私って続いてるし、ここなんて急に主人公、男子のこと好きになってない? 読書してる?」
ノートのある一点をペンで差しながらお姉ちゃんが言う。
「そんな時間ないって、これでも勉強の合間に頑張って書いたんだからね」
思わずムッとしてしまう。
一ヶ月も学校休んでたし、いまは勉強についていくのがやっと。
お姉ちゃんのせいとか言いたくないけど。
仕方ないじゃん。
「Aちゃん、勉強が強い学校行ってるもんね。えらいえらい」
身を乗り出して、お姉ちゃんは私の頭をポンポンした。
その顔ではやめてほしい。
破壊力が強すぎる。