仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
デートDay1 博物館なんて
「わぁ、あの人、かっこいい」
デート当日、目的地は決めず、とりあえず、一緒に電車に乗り込んでみたけど、お姉ちゃんはやっぱり目立つ。
駅でも電車の中でも、周りの女子がヒソヒソ、ヒソヒソ。
これは私のお姉ちゃんなんです! と声を大にして言えたら、どんなに楽か。
でも、今日のお姉ちゃんは私服で制服と全然雰囲気が違う。
黒いズボンに白いシャツ、そこにちょっと派手な碧いシャツを着てるんだけど、着方なのか、めちゃくちゃ似合ってると思った。
だから、私もすごい緊張してる。
「お姉ちゃんと歩くと私まで見られる」
電車を降りて、ぼやいてしまうのは緊張してる所為。
わざわざそんなイケメンに転生しなくてもいいじゃん、と思う。
「嫌?」
「嫌とかじゃなくて、だって、私は……不釣り合いだから」
横から顔を覗き込まれて、ぎゅっとワンピースの裾を両手で握る。
黒色の地味な色ではあるけど、これでも女子っぽい服を着てきたつもりだった。
でも、周りの女の子からしたら、私は普通の地味子。
「俺的にAちゃんは普通に可愛いと思うけどな」
ニコッと笑った視線と目が合う。
これは身内だから褒めてくれてるだけ、と頭では思うけど、顔がポッと熱くなった。
「お、お姉ちゃん、あそこ行きたいって言ってなかったっけ?」
顔が見れなくなって、思わず、視線を逸らしながら話題を変える。
あー、うるさいな、私の心臓。
お姉ちゃんがイケメンなのが悪い。
デート当日、目的地は決めず、とりあえず、一緒に電車に乗り込んでみたけど、お姉ちゃんはやっぱり目立つ。
駅でも電車の中でも、周りの女子がヒソヒソ、ヒソヒソ。
これは私のお姉ちゃんなんです! と声を大にして言えたら、どんなに楽か。
でも、今日のお姉ちゃんは私服で制服と全然雰囲気が違う。
黒いズボンに白いシャツ、そこにちょっと派手な碧いシャツを着てるんだけど、着方なのか、めちゃくちゃ似合ってると思った。
だから、私もすごい緊張してる。
「お姉ちゃんと歩くと私まで見られる」
電車を降りて、ぼやいてしまうのは緊張してる所為。
わざわざそんなイケメンに転生しなくてもいいじゃん、と思う。
「嫌?」
「嫌とかじゃなくて、だって、私は……不釣り合いだから」
横から顔を覗き込まれて、ぎゅっとワンピースの裾を両手で握る。
黒色の地味な色ではあるけど、これでも女子っぽい服を着てきたつもりだった。
でも、周りの女の子からしたら、私は普通の地味子。
「俺的にAちゃんは普通に可愛いと思うけどな」
ニコッと笑った視線と目が合う。
これは身内だから褒めてくれてるだけ、と頭では思うけど、顔がポッと熱くなった。
「お、お姉ちゃん、あそこ行きたいって言ってなかったっけ?」
顔が見れなくなって、思わず、視線を逸らしながら話題を変える。
あー、うるさいな、私の心臓。
お姉ちゃんがイケメンなのが悪い。