仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
◆ ◆ ◆
進藤さんたちにメイクを教えてもらって、早一週間
「仲里さん、付き合ってくれないかな」
「え?」
屋上までの階段の踊り場に呼び出された私は、クラスの人気者、爽やか系男子の間宮くんに告白された。
「最近、仲里さん変わったよね。可愛さに気付いちゃったというか……」
照れ臭そうに、間宮くんははにかんだ。説明に可愛い系もプラスしたほうがいいかもしれない。
ツヤのある黒髪、くりっとした丸い目。所属するサッカー部では結構活躍してるとか。
そんな陽キャがなんで私なんかと、と思うけど
『訳ありなんだね。それならさ、うんと可愛くなって、ナンパされまくって、彼氏を嫉妬させよう。恋には嵐が必要なんだ』
進藤さんの言葉を思い出して、イエスともノーとも言えなくなる。
「返事は明日とかでもいいから、考えてみて」
そんな私を見かねてか、間宮くんは爽やかに笑って、階段を降りて行った。
「仲里さん、やるじゃん」
「メイク頑張ったもんね」
「心なしか、ちょっと痩せてすらっとした気するし」
いつからそこで聞いていたのか、階段を降りて行ったら、進藤さんたち三人組がニヤニヤしながら立っていた。
メイクをさらに頑張ったのは颯馬くんに気付いてほしかったから、とか、言えない。
「それで、どうする? ちょっと中庭で作戦会議しよ」
進藤さんたちにメイクを教えてもらって、早一週間
「仲里さん、付き合ってくれないかな」
「え?」
屋上までの階段の踊り場に呼び出された私は、クラスの人気者、爽やか系男子の間宮くんに告白された。
「最近、仲里さん変わったよね。可愛さに気付いちゃったというか……」
照れ臭そうに、間宮くんははにかんだ。説明に可愛い系もプラスしたほうがいいかもしれない。
ツヤのある黒髪、くりっとした丸い目。所属するサッカー部では結構活躍してるとか。
そんな陽キャがなんで私なんかと、と思うけど
『訳ありなんだね。それならさ、うんと可愛くなって、ナンパされまくって、彼氏を嫉妬させよう。恋には嵐が必要なんだ』
進藤さんの言葉を思い出して、イエスともノーとも言えなくなる。
「返事は明日とかでもいいから、考えてみて」
そんな私を見かねてか、間宮くんは爽やかに笑って、階段を降りて行った。
「仲里さん、やるじゃん」
「メイク頑張ったもんね」
「心なしか、ちょっと痩せてすらっとした気するし」
いつからそこで聞いていたのか、階段を降りて行ったら、進藤さんたち三人組がニヤニヤしながら立っていた。
メイクをさらに頑張ったのは颯馬くんに気付いてほしかったから、とか、言えない。
「それで、どうする? ちょっと中庭で作戦会議しよ」