仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
進藤さんがふんわり巻き髪をたなびかせて、颯爽と中庭まで歩いていく。
アイドル並みに可愛い彼女を先頭に木村さん、橘さん、と続くと、私まで学校中から見られる。
変に思われてないといいんだけど。
「では、作戦会議をはじめる」
中庭にある芝生に座って、まるでピクニックでもしてるみたいに作戦会議がはじまった。
少し遠巻きから見ている他生徒の視線が気になるけれど、いまはたしかに彼女たちの助言がほしいところである。
「私は仲里さんはいまの彼氏と事情があるから付き合ってるって言ってたし、本カレつくってみてもいいんじゃない? と思う。バレなきゃそのままで、バレたら彼氏嫉妬させられるかもだし」
進藤さんが真剣な表情で言った。
こういうときの彼女たちの瞳には、なにか不思議な強い光が宿っている。
でも、颯馬くんが私に嫉妬なんかするわけないって。
「わぁ、悪い考え」
橘さんが、珍しくスプラッター映画でも見てしまったような表情をする。
つまりエグいってこと?
「浮気ですよ? いいんですか?」
木村さんが実際はかけてないエアメガネをくいっと指先で上げる仕草をした。
なんか知的なイメージだ。
「じゃあさ、お友達からってことで一回一緒に遊びに行くだけしてみればいいんだよ」
進藤さんは諦めてない感じで言った。
ピシッと立った人差し指の爪がすごく綺麗だった。
「たしかに、それなら付き合ってないからギリセーフだね。だって、遊ぶだけだもん」
橘さんも賛成するように頷いている。
「一回遊びに行ってみれば、どんな人かも分かるしね。嫌なとことかも分かるし」
木村さんはそう言って、「安心安心」と付け足した。
話がどんどん進んでいって、私が入るスペースがない。
視線だけをいま話している人に移して、アドバイスとして真剣に聞いた。
「それでさぁ」
進藤さんが、私に手招きをする。少しだけ距離を詰めると、手招きされていない二人まで同じように距離を詰めてきた。このやりとりはいつものやつだ。
アイドル並みに可愛い彼女を先頭に木村さん、橘さん、と続くと、私まで学校中から見られる。
変に思われてないといいんだけど。
「では、作戦会議をはじめる」
中庭にある芝生に座って、まるでピクニックでもしてるみたいに作戦会議がはじまった。
少し遠巻きから見ている他生徒の視線が気になるけれど、いまはたしかに彼女たちの助言がほしいところである。
「私は仲里さんはいまの彼氏と事情があるから付き合ってるって言ってたし、本カレつくってみてもいいんじゃない? と思う。バレなきゃそのままで、バレたら彼氏嫉妬させられるかもだし」
進藤さんが真剣な表情で言った。
こういうときの彼女たちの瞳には、なにか不思議な強い光が宿っている。
でも、颯馬くんが私に嫉妬なんかするわけないって。
「わぁ、悪い考え」
橘さんが、珍しくスプラッター映画でも見てしまったような表情をする。
つまりエグいってこと?
「浮気ですよ? いいんですか?」
木村さんが実際はかけてないエアメガネをくいっと指先で上げる仕草をした。
なんか知的なイメージだ。
「じゃあさ、お友達からってことで一回一緒に遊びに行くだけしてみればいいんだよ」
進藤さんは諦めてない感じで言った。
ピシッと立った人差し指の爪がすごく綺麗だった。
「たしかに、それなら付き合ってないからギリセーフだね。だって、遊ぶだけだもん」
橘さんも賛成するように頷いている。
「一回遊びに行ってみれば、どんな人かも分かるしね。嫌なとことかも分かるし」
木村さんはそう言って、「安心安心」と付け足した。
話がどんどん進んでいって、私が入るスペースがない。
視線だけをいま話している人に移して、アドバイスとして真剣に聞いた。
「それでさぁ」
進藤さんが、私に手招きをする。少しだけ距離を詰めると、手招きされていない二人まで同じように距離を詰めてきた。このやりとりはいつものやつだ。