仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
「彼氏に友達と遊びに行ってくるって言ってみ? 仲里さんに気があったら、すごい気にしてくれるよ?」

 少し声のトーンを落として、進藤さんが私に告げる。
 もしかしたら、彼女はもうその作戦を自分で試したことがあるのかもしれない。

「ほんと悪いやつー」

 橘さんがうわぁという顔をしながら、ははっと笑った。

「仲里さん、どうする?」

 木村さんが気を遣ってくれたのか、私の意思を聞いてくれた。
 もうここまで来たら、やるしかない。
 というか、やってみたいかもしれない。

「それで、やってみます」

 なぜか敬語で私は意思表示をした。
 颯馬くんが私のことを気にするはずなんて、ないけれど。

「じゃあ、まずは間宮くんにお返事しよう」

 私の返事を聞いて、進藤さんはにやりとイタズラな笑みを浮かべた。
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