仲里鈴音は死んでない✽.。.:*・゚
誰? 知らないんだけど
あれから数週間が経った。
「あの、付き合ってください」
ついに颯馬くんに告白する女子が現れた。
校門の前で、私がいるのに、だ。
相変わらず、颯馬くんは茶髪で耳にピアスもあって、チャラいけど、顔が整っている。
そこらのアイドルよりもイケメンで背が高くて、目立って、いままでここで告白されなかったことが不思議ではあるけれど、ちょっと気に入らない。
告白してきた子はあきらかに私より可愛いし……。
思わず、私はむむっという顔をしてしまった。
そんな私の肩をぐいっと抱き寄せて、颯馬くんは
「ごめんね、俺がいま付き合ってるの、この子だから」
爽やかに笑った。告白を断るときの顔じゃない気がする。
そんなに魅力的に笑ったら、逆に諦めてくれないと思った。
「また来ます~!」
ふにゃふにゃになった女子がとりあえず、今日は帰っただけ。
「Aちゃん、そんなあからさまに嫉妬見せないでくれる?」
「へ?」
横から、そう言われて、私は間抜けな声を出してしまった。
もしかして、颯馬くん、私の顔見てたの?
すごい恥ずかしいんですけど……っ。
「大丈夫だよ、俺はAちゃんしか見てないから」
「そういうことじゃ……」
目でも「な?」と言われて、私は顔面を両手で隠した。
あの日から、どきどきが止まらない。
颯馬くんが私を助けてくれた日。
私が彼のことを好きだと自覚した瞬間。
「あの、付き合ってください」
ついに颯馬くんに告白する女子が現れた。
校門の前で、私がいるのに、だ。
相変わらず、颯馬くんは茶髪で耳にピアスもあって、チャラいけど、顔が整っている。
そこらのアイドルよりもイケメンで背が高くて、目立って、いままでここで告白されなかったことが不思議ではあるけれど、ちょっと気に入らない。
告白してきた子はあきらかに私より可愛いし……。
思わず、私はむむっという顔をしてしまった。
そんな私の肩をぐいっと抱き寄せて、颯馬くんは
「ごめんね、俺がいま付き合ってるの、この子だから」
爽やかに笑った。告白を断るときの顔じゃない気がする。
そんなに魅力的に笑ったら、逆に諦めてくれないと思った。
「また来ます~!」
ふにゃふにゃになった女子がとりあえず、今日は帰っただけ。
「Aちゃん、そんなあからさまに嫉妬見せないでくれる?」
「へ?」
横から、そう言われて、私は間抜けな声を出してしまった。
もしかして、颯馬くん、私の顔見てたの?
すごい恥ずかしいんですけど……っ。
「大丈夫だよ、俺はAちゃんしか見てないから」
「そういうことじゃ……」
目でも「な?」と言われて、私は顔面を両手で隠した。
あの日から、どきどきが止まらない。
颯馬くんが私を助けてくれた日。
私が彼のことを好きだと自覚した瞬間。