クールで人気者の宇佐美くんは、私の前でだけデレが全開になります。
第八話 誓いの言葉
クレーンゲームを楽しんだ後、つっこちゃんたちとは直ぐに合流し、流れでホッケー対決をすることになった。
グーチーパーでペアを決め、私と宇佐美くんVSつっこちゃんと蓮見くんのペアが出来上がり、夏美ちゃんは審判をしてくれることになった。
そしてその結果は――つっこちゃん蓮見くんペアの圧勝だった。
敗因は確実に、私が足を引っ張ってしまったからだ。
謝れば、宇佐美くんは「そんなことない」ってなぐさめてくれたけど……。
私がしょんぼり落ち込んでいれば、何故かつっこちゃんが、宇佐美くんに突っかかり始める。
「ちょっと宇佐美。アンタが本気でやらないから、小夜が落ち込んじゃったじゃない」
「え!? いや、私が勝手に落ち込んでただけで、宇佐美くんは何にも悪くな…「いいから、小夜は黙ってて!」
宇佐美くんのせいじゃないと否定しようとした言葉は、つっこちゃんにより、ぴしゃりとはねのけられてしまった。