優良物件お探しします!
このままじゃ駄目だ!

渚は自分の気持ちにピリオドを打つため、とうとう湊へ想いを伝える決心をした。

嫌われてもいい。

蔑まれてもかまわない。

自分勝手なヤツだと罵られるかもしれない。

湊を振り回して、傷つけて、どの面下げて会えばいいのかもわからない。

もし仮に私の湊への想いが通じたとして、私は仕事を辞められるの?

渚は母汐子の言葉を思い出していた。

『結婚してお父さんを支えたいという気持ちの方が大きかったのよね。』

私も湊を支えたい。

ずっと湊と一緒にいられるのなら、仕事を辞めてもかまわない。

考えに考えてようやく出した答えに、渚は少しの迷いもなかった。

渚は大きな決断を抱え、湊に会いに行くことを決めた。

< 120 / 132 >

この作品をシェア

pagetop