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木之内惣・・・美里はただ呆然と立ち尽くしていた。
湊が毅然とした声で美里に告げる。
「木之内先生・・・いや、美里。お前は連城美里だ。どうか思い出してくれ。お前は奈央の母親、連城美里なんだ。」
「いやああああ!!」
美里は奇声を上げ、ボイスレコーダーを床に投げつけた。
「わからない・・・何も思い出せない・・・」
「美里さん。あなたは憶えているはずです。奈央君はあなたが誰よりも愛している、あなたのたったひとりの子供です。あなたと木之内惣さんの子供です!」
渚の必死の訴えに、美里は震えながらボイスレコーダーを拾い上げ、それを頬に寄せた。
「私と・・・惣さんの子供・・・?」
「そうです。あなたがお腹を痛めて産んだ息子さんです。あなたが素直で優しい子に育つようにと願って名付けたんですよね?」
「・・・・・・。」
「奈央君は美里さんをずっと求めています。ローズガーデンのベンチでくつろぐ美里さんをいつも思い出してます。」
「ローズガーデン・・・白い薔薇・・・」
「あなたが一番好きだった場所です。」
「・・・奈央!!」
美里はそう叫び、床へ身体を伏した。
湊が毅然とした声で美里に告げる。
「木之内先生・・・いや、美里。お前は連城美里だ。どうか思い出してくれ。お前は奈央の母親、連城美里なんだ。」
「いやああああ!!」
美里は奇声を上げ、ボイスレコーダーを床に投げつけた。
「わからない・・・何も思い出せない・・・」
「美里さん。あなたは憶えているはずです。奈央君はあなたが誰よりも愛している、あなたのたったひとりの子供です。あなたと木之内惣さんの子供です!」
渚の必死の訴えに、美里は震えながらボイスレコーダーを拾い上げ、それを頬に寄せた。
「私と・・・惣さんの子供・・・?」
「そうです。あなたがお腹を痛めて産んだ息子さんです。あなたが素直で優しい子に育つようにと願って名付けたんですよね?」
「・・・・・・。」
「奈央君は美里さんをずっと求めています。ローズガーデンのベンチでくつろぐ美里さんをいつも思い出してます。」
「ローズガーデン・・・白い薔薇・・・」
「あなたが一番好きだった場所です。」
「・・・奈央!!」
美里はそう叫び、床へ身体を伏した。