溺愛トライアングル!

保健委員と生徒会

* * *



 二時間目は学校紹介だった。



三年の先輩たち、すっごく優しかったな…!


先輩の中には、入学式の日に挨拶をしていた生徒会長さんや、昔委員会でお世話になっていた先輩もいた。



久しぶりに会えて嬉しかった…!



また、学校で一緒に過ごせるなんて、まるで昔に戻ったみたい。

私は嬉しさに満ち溢れながら、学校の中を歩いた。




* * *




 休み時間になって、ぼうっと廊下を歩く。


と、担任の先生に呼び出されてしまった。

な、なにかしたっけ…?


特に記憶はないけど、先輩に失礼をしてしまったのかもしれない。

不安で、少し恐れながら先生の後ろを歩く。

先生は生徒会室の中に入り、私も続いた。





 「えぇっと、先生…お話って…?」




先生が私を見る。

その目は、私が予想していたよりも穏やかだった。





「単刀直入にお話しますね。朝浜さん…」




その続きを、私は固唾をのんで待つ。




「生徒会に入りませんか?」

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