溺愛トライアングル!

「ライバルでもあるし、ね。」



続いた言葉と、その不敵な表情に、私は思わず首を傾げた。



「ライバル…?」



私の疑問に答えるように、流空が面白がるように言った。




「A組とC組じゃん。体育祭では敵でしょ?」

「あっ、そっか」



体育祭まで、あと一ヶ月を切っている。

この学校はA、B、Cのそれぞれで赤、黃、青の団になって、競技で競い合う。

私達はC組、青団。

流空はA組、赤団だ。


じゃあ、流空とも戦わないとか…。

ちょっぴり残念に思う心を押し込めて、流空を見る。と、流空は思い出したみたいに手をポンと打った。




「あ、そうだ。これ、他の人には秘密なんだけど。」



そう言って流空が取り出したのは、一枚のプリント。

そこに書いてあったのは…。



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