溺愛トライアングル!
凛々しくて、クールで…予想以上に整った、祐月の顔。

外見だけで好きになるなんて、嫌だと思ってしまったけど…。



だけど、私を見てくれていて、すぐに異変に気づいてくれた。

その優しさにも…もしかしたら、すでに恋をしていたのかもしれない。




「保健室、連れていきますね」




小学校は、全員委員会は強制だったから、祐月は保健委員に入っていた。

中学校と一緒で、保健室利用者を保健室まで連れて行く役目があって…。


私に付き添って、保健室まで来てくれたんだ。



教室のある四階から保健室のある一階までが、すごく長く感じて…何度も倒れそうになったけど、その度に祐月が支えてくれた。


そうして、やっとのことで着いた保健室に、養護の先生はいなかった。


どうしようって途方に暮れていたら、祐月は保健室の中に私を寝かせてくれた。

そして、看病までしてくれたんだ。



「戻っていいよ、授業、受けたいでしょ…」

「病人ほっとけるわけないだろ」





その頃は別に仲良しなわけじゃなかったから、その反応が素っ気なくて。

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