溺愛トライアングル!

でも、今は甘えたい気分。

もうすぐ告白だもん。関係が変わっちゃう前に、甘えておきたい。



「わかんない!」

「わかんないって、なにそれ」




祐月が苦笑する。

穏やかな低音。落ち着くな。



「まぁ、大丈夫でしょ!」

「楽観的だなぁ」




軽く掛け合いをすると、どこからともなく「夫婦漫才?」というツッコミが聞こえる。



「めおと?って何?」



祐月は夫婦の意味がわかっていないらしく、首をひねっている。

ふふっ。こういう単語を私だけが知っている時、祐月に対する優越感に浸れる。

勉強でなら、祐月に勝てるもんねっ!



「夫婦ってことだろ」



のんびりと祐月の男友達が反応する。と、一瞬で祐月が「夫婦じゃねーし。恋人でもねーし」と反応する。


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