極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「都筑さん!」

呼ばれて振り返ると、安藤がタタッと駆け寄って来た。

「あの、今日はありがとうございました。それから先日も。大変お世話になりました」

頭を下げる安藤に、吾郎はにこやかに口を開く。

「どういたしまして。またいつでも遊びにおいで。トオルも君に会えると喜ぶし」
「本当に?!いいんですか?」

安藤は途端に目を輝かせる。

「ああ、もちろん。あ、それなら今度、どこかのドッグランに一緒に行く?」
「行きます!行かせてください!」
「あはは!前のめりだね。じゃあ、お互いの休みが合う日にでも」
「はい!よろしくお願いいたします!」

勢いよくお辞儀をする安藤に、吾郎はプライベートの名刺を渡して別れた。
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