極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
第二十九章 みんなで…
その年の12月。

透と亜由美の結婚式からちょうど1年後の同じ日に、吾郎と莉沙の結婚式が執り行われていた。

「わあ、莉沙ちゃん綺麗!」

式の前に皆で控え室を訪れ、莉沙の美しいウェディングドレス姿にうっとりする。

「吾郎もイケてるぞ。馬子にも衣装、凱旋門にもタキシード!」
「やめんかーい!」

真顔で透に突っ込む吾郎に、皆で、あはは!と笑い合った。

「いやー、なんかアートプラネッツにとってもめでたい日だな」

洋平の言葉に大河も頷く。

「そうだな。俺達みんなが幸せになれたんだから。誰一人残らずな」
「うん!まさに大団円だね」

透がそう言うと、亜由美も口を開く。

「マダムプラネッツにとってもめでたい日よ。ようやくメンバーが4人揃ったんだもん」
「そうよね。しかも個性豊かで、グループメッセージがとっても楽しいし」

そう言う泉に、瞳子と亜由美も、うんうんと頷く。

「これから家族も増えるし、いつまでもみんなで楽しくやっていこうね!」

透が明るく皆を見渡し、誰もが笑顔で頷き合った。
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