極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「失礼しまーす…」
病院に着くと二人はそっと、泉の名前が書かれた個室を覗き込む。
「あ、瞳子ちゃんに亜由美ちゃん!来てくれたのね。嬉しい!」
「泉さん!わー、おめでとうございます!お身体、大丈夫ですか?」
「ええ。まだちょっと筋肉痛が残ってる感じだけど、元気よ」
「良かった!」
そして二人は、泉のベッドの横に置かれた小さなベビーコットに気づいた。
「あ!もしかして、赤ちゃん?」
「そう。よく寝てるけどね。良かったら二人とも、抱っこしてくれる?」
「いいんですか?!」
瞳子と亜由美は手を取り合って喜ぶと、その前に手洗いしなきゃ!と洗面所に向かう。
戻って来ると、泉が腕に赤ちゃんを抱いていた。
「ひゃー!泉さん、神々しい!聖母マリア様のよう」
「やだ!そんな大げさな…」
「でも本当にオーラがキラキラしてますよ」
「もう、そんなにおだてなくていいから。ほら、瞳子お姉さんと亜由美お姉さんですよー」
そう言って泉は、赤ちゃんを二人に近づける。
「きゃー、可愛い!初めまして、えーっと、お名前は決まったんですか?」
「うん。洋平と泉、どちらも水を連想するから、海斗って名づけたの」
「海斗くん!かっこいい!初めまして、海斗くん」
呼びかけると、ぼんやりと目を開けた。
「わっ!私の顔見てくれた!」
「違いますよ、瞳子さん。海斗くん、私と目が合ってますもん」
「ええー、私のこと見てくれてるわよ?」
「私ですって」
不毛な言い合いに、泉が苦笑いする。
「ほら、じゃあまずは瞳子ちゃんからね」
そう言って泉は、そっと瞳子の腕に海斗を抱かせた。
「ひゃっ、軽い!けど重い」
「瞳子さん?何言ってるんですか?」
「だって、生命の重みが…。あー、肩に力が入っちゃう。でも可愛い!ふわふわしてて、柔らかい!海斗くん、初めまして。よろしくね」
瞳子は、ふふっと海斗に笑いかける。
「瞳子ちゃん、抱っこ上手ね」
「え、ほんとですか?」
「うん。いつでもママになれるわね」
すると亜由美が負けじと手を上げる。
「泉さん、私も私も!」
「はいはい。ほーら、海斗。次は亜由美お姉ちゃんよー」
「やーん、可愛い!まさにエンジェル!海斗くん、ママでしゅよー」
「ちょっと!亜由美ちゃん?!」
真顔で突っ込む泉に、亜由美も瞳子も、あはは!と笑う。
海斗を泉の腕に返すと、たくさん写真を撮り、二人はようやくお祝いを手渡した。
「何かしら。わあ!可愛いお洋服!」
「でしょ?泉さん、背中も見て」
「どれ?あっ、これって天使の羽?」
「そうなんです!サイズは今は少し大きいけど、いつか海斗くんに着せて写真送ってくださいね」
「うん、分かった。ありがとう!亜由美ちゃん、瞳子ちゃん」
泉は嬉しそうに微笑んで、「良かったわねー、海斗」と話しかける。
「それと、これは泉さんに」
瞳子がもう一つ紙袋を差し出すと、泉は、え?と首をかしげる。
「私に?」
「ええ。アロマオイルとバスソルト、あとはラベンダーの香りのアイマスクも入ってます。育児で忙しい合間に、リラックスタイムを楽しんでくださいね」
「わあ、嬉しい!自分のことなんて何も考えてなかったわ。そうね、出産お疲れって、自分を労るわね」
「はい、ぜひ!」
嬉しそうな泉の様子に、瞳子と亜由美も笑顔になる。
3人は海斗を囲んで、おしゃべりを楽しんでいた。
病院に着くと二人はそっと、泉の名前が書かれた個室を覗き込む。
「あ、瞳子ちゃんに亜由美ちゃん!来てくれたのね。嬉しい!」
「泉さん!わー、おめでとうございます!お身体、大丈夫ですか?」
「ええ。まだちょっと筋肉痛が残ってる感じだけど、元気よ」
「良かった!」
そして二人は、泉のベッドの横に置かれた小さなベビーコットに気づいた。
「あ!もしかして、赤ちゃん?」
「そう。よく寝てるけどね。良かったら二人とも、抱っこしてくれる?」
「いいんですか?!」
瞳子と亜由美は手を取り合って喜ぶと、その前に手洗いしなきゃ!と洗面所に向かう。
戻って来ると、泉が腕に赤ちゃんを抱いていた。
「ひゃー!泉さん、神々しい!聖母マリア様のよう」
「やだ!そんな大げさな…」
「でも本当にオーラがキラキラしてますよ」
「もう、そんなにおだてなくていいから。ほら、瞳子お姉さんと亜由美お姉さんですよー」
そう言って泉は、赤ちゃんを二人に近づける。
「きゃー、可愛い!初めまして、えーっと、お名前は決まったんですか?」
「うん。洋平と泉、どちらも水を連想するから、海斗って名づけたの」
「海斗くん!かっこいい!初めまして、海斗くん」
呼びかけると、ぼんやりと目を開けた。
「わっ!私の顔見てくれた!」
「違いますよ、瞳子さん。海斗くん、私と目が合ってますもん」
「ええー、私のこと見てくれてるわよ?」
「私ですって」
不毛な言い合いに、泉が苦笑いする。
「ほら、じゃあまずは瞳子ちゃんからね」
そう言って泉は、そっと瞳子の腕に海斗を抱かせた。
「ひゃっ、軽い!けど重い」
「瞳子さん?何言ってるんですか?」
「だって、生命の重みが…。あー、肩に力が入っちゃう。でも可愛い!ふわふわしてて、柔らかい!海斗くん、初めまして。よろしくね」
瞳子は、ふふっと海斗に笑いかける。
「瞳子ちゃん、抱っこ上手ね」
「え、ほんとですか?」
「うん。いつでもママになれるわね」
すると亜由美が負けじと手を上げる。
「泉さん、私も私も!」
「はいはい。ほーら、海斗。次は亜由美お姉ちゃんよー」
「やーん、可愛い!まさにエンジェル!海斗くん、ママでしゅよー」
「ちょっと!亜由美ちゃん?!」
真顔で突っ込む泉に、亜由美も瞳子も、あはは!と笑う。
海斗を泉の腕に返すと、たくさん写真を撮り、二人はようやくお祝いを手渡した。
「何かしら。わあ!可愛いお洋服!」
「でしょ?泉さん、背中も見て」
「どれ?あっ、これって天使の羽?」
「そうなんです!サイズは今は少し大きいけど、いつか海斗くんに着せて写真送ってくださいね」
「うん、分かった。ありがとう!亜由美ちゃん、瞳子ちゃん」
泉は嬉しそうに微笑んで、「良かったわねー、海斗」と話しかける。
「それと、これは泉さんに」
瞳子がもう一つ紙袋を差し出すと、泉は、え?と首をかしげる。
「私に?」
「ええ。アロマオイルとバスソルト、あとはラベンダーの香りのアイマスクも入ってます。育児で忙しい合間に、リラックスタイムを楽しんでくださいね」
「わあ、嬉しい!自分のことなんて何も考えてなかったわ。そうね、出産お疲れって、自分を労るわね」
「はい、ぜひ!」
嬉しそうな泉の様子に、瞳子と亜由美も笑顔になる。
3人は海斗を囲んで、おしゃべりを楽しんでいた。