極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
食後のコーヒーをソファに並んで飲んでいると、大河が瞳子に切り出す。

「瞳子。フランス旅行の日程を決めよう」
「え?それって、新婚旅行の?」
「ああ。今日みんなで相談したんだ。洋平はこれからしばらくは、テレワーク中心になる。主に自宅で作業して、出社は週1程度だ。4月を目処に通常勤務に戻せたらと言っていた。今うちが抱えてる大きな仕事は、吾郎が担当してる内海不動産の件で、納期は3月の初め。モデルルームがオープンする3月中旬から2週間は、現地で万一に備えて待機するけど、3月末で一段落する。だから4月の中旬から1週間、フランスに行こう」

具体的な話にいよいよ期待が高まり、瞳子は、わあ…と目を輝かせた。

「嬉しい!じゃあ私も千秋さんに伝えて、スケジュール調整してもらいます」
「ああ。飛行機とホテルも予約しよう」
「うん!楽しみ!」
「俺もだ」

二人は笑顔で頷き合った。
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