極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「ほーら、よく見ててね。ここはどんな場所かな?」
次の日のモデルルーム。
やって来た多くの家族連れに、営業マンが主にご両親を、そして吾郎と安藤がお子様を担当する。
吾郎が大きなマンションの地図に手をかざすと、パーティールームでの誕生日会の様子が現れた。
『ハッピーバースデー!』
と、賑やかに子ども達がケーキやお菓子を前に楽しんでいる。
「次は、ここにしようかな?」
そう言って吾郎は、カラオケルームに手をかざした。
「え!カラオケ出来るの?」
「そうだよ。マンションの敷地内にあるから、子ども達だけでも楽しめるんだよ」
すごーい!と、子ども達は目を輝かせる。
「ねえ、他には何があるの?」
「んー、じゃあ次はここにしてみる?」
そう言って吾郎が指を差すと、近くにいた女の子が手をかざした。
「え、うそ!プール?!」
「そう。なんとプールまであるんだよ。しかも温水プールだから、冬でも入れるよ」
えー?信じられないー!
ほんとのこと?うその話じゃない?
と、子ども達は吾郎に詰め寄る。
「嘘じゃないよ。お兄ちゃん、嘘つくように見える?」
「うん、ちょっと」
ガーン…と吾郎はショックを受ける。
「そ、そんな。こんなにも真面目に実直に生きてきたのに。トホホ…」
「ねえ、それはいいからさ。ここは何?」
そう言って子ども達は、思い思いに地図の上に手をかざす。
「そこはね、ドッグランだよ。ペットのワンちゃんを自由に遊ばせられる所」
「そうなんだー。たくさん走ってるね。ねえ、この可愛い子犬、なんて名前なの?」
「え、子犬の名前?そうだなー。トオルちゃん」
トオルー?!と子ども達は一斉に声を上げる。
「ほんとに?」
「うん。うちにいるもん。尻尾フリフリのトオルって子犬が」
「そうなんだ。なんか独特なネーミングだね」
おませな女の子が真顔でそう言い、吾郎は、あはは…と乾いた笑いで、ポリポリと目尻を掻いた。
次の日のモデルルーム。
やって来た多くの家族連れに、営業マンが主にご両親を、そして吾郎と安藤がお子様を担当する。
吾郎が大きなマンションの地図に手をかざすと、パーティールームでの誕生日会の様子が現れた。
『ハッピーバースデー!』
と、賑やかに子ども達がケーキやお菓子を前に楽しんでいる。
「次は、ここにしようかな?」
そう言って吾郎は、カラオケルームに手をかざした。
「え!カラオケ出来るの?」
「そうだよ。マンションの敷地内にあるから、子ども達だけでも楽しめるんだよ」
すごーい!と、子ども達は目を輝かせる。
「ねえ、他には何があるの?」
「んー、じゃあ次はここにしてみる?」
そう言って吾郎が指を差すと、近くにいた女の子が手をかざした。
「え、うそ!プール?!」
「そう。なんとプールまであるんだよ。しかも温水プールだから、冬でも入れるよ」
えー?信じられないー!
ほんとのこと?うその話じゃない?
と、子ども達は吾郎に詰め寄る。
「嘘じゃないよ。お兄ちゃん、嘘つくように見える?」
「うん、ちょっと」
ガーン…と吾郎はショックを受ける。
「そ、そんな。こんなにも真面目に実直に生きてきたのに。トホホ…」
「ねえ、それはいいからさ。ここは何?」
そう言って子ども達は、思い思いに地図の上に手をかざす。
「そこはね、ドッグランだよ。ペットのワンちゃんを自由に遊ばせられる所」
「そうなんだー。たくさん走ってるね。ねえ、この可愛い子犬、なんて名前なの?」
「え、子犬の名前?そうだなー。トオルちゃん」
トオルー?!と子ども達は一斉に声を上げる。
「ほんとに?」
「うん。うちにいるもん。尻尾フリフリのトオルって子犬が」
「そうなんだ。なんか独特なネーミングだね」
おませな女の子が真顔でそう言い、吾郎は、あはは…と乾いた笑いで、ポリポリと目尻を掻いた。