極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「都筑さん!伝票、どこにやっちゃったんですか?」
「ん?トオルちゃんにあげた」
「トオルちゃんに?何を言ってるんですか!あの子は伝票食べないですよ?」
堪らず吾郎は、あはは!と笑い出す。
「大丈夫だよ。食べさせてないから」
安藤がドリンクバーに行っている間にテーブル会計を済ませておいたのだが、そうとは知らない安藤は、必死に伝票を探している。
「お会計なら心配しないで。トオルちゃんがタダ働きにならないように済ませておいたから」
「ええ?!いつの間に?すみません、私がお支払いするはずなのに」
「いいって。俺がトオルちゃんにお小遣いあげたかっただけなんだ」
そう言うと透の顔が頭に浮かんできて、思わず吾郎は苦笑いする。
(あいつにお小遣いはやらんがな)
くくっと笑いを堪えていると、安藤が神妙に頭を下げた。
「都筑さん、本当にすみません。別の形で何かお礼を…」
「だから、いいって!楽しいお店に連れて来てくれてありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「うん。ほら、明日も仕事だろ?早く帰ってゆっくり休んで」
「はい、ありがとうございます」
お店を出ると、吾郎はすぐ近くのマンションに入って行く安藤を、姿が見えなくなるまで見送った。
「ん?トオルちゃんにあげた」
「トオルちゃんに?何を言ってるんですか!あの子は伝票食べないですよ?」
堪らず吾郎は、あはは!と笑い出す。
「大丈夫だよ。食べさせてないから」
安藤がドリンクバーに行っている間にテーブル会計を済ませておいたのだが、そうとは知らない安藤は、必死に伝票を探している。
「お会計なら心配しないで。トオルちゃんがタダ働きにならないように済ませておいたから」
「ええ?!いつの間に?すみません、私がお支払いするはずなのに」
「いいって。俺がトオルちゃんにお小遣いあげたかっただけなんだ」
そう言うと透の顔が頭に浮かんできて、思わず吾郎は苦笑いする。
(あいつにお小遣いはやらんがな)
くくっと笑いを堪えていると、安藤が神妙に頭を下げた。
「都筑さん、本当にすみません。別の形で何かお礼を…」
「だから、いいって!楽しいお店に連れて来てくれてありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「うん。ほら、明日も仕事だろ?早く帰ってゆっくり休んで」
「はい、ありがとうございます」
お店を出ると、吾郎はすぐ近くのマンションに入って行く安藤を、姿が見えなくなるまで見送った。