極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
朝食を食べると、片付けと戸締まりをしてから羽田空港に車で向かった。
「初めてね!大河さんと一緒に海外に行くなんて」
瞳子はパスポートを左手に持ち、右手は大河としっかり繋いで、とにかく楽しそうに空港のカウンターへと歩いて行く。
スキニージーンズに七分袖の白いジャケット、足元はフラットシューズで、栗色の長い髪もさらりとそのまま下ろしている瞳子は、メイクも控えめなのに美しさが際立っている。
普段から振り返られることの多い瞳子だが、今日は更に明るく笑顔を弾けさせており、すれ違う人が必ずと言っていいほど、瞳子を横目で追っていた。
大河は、手を繋いでいるだけでは心許なくなり、左手を解いて瞳子の肩をグッと抱き寄せる。
「瞳子、絶対に俺から離れるなよ?」
「うん!」
無邪気な笑顔で見上げてくる瞳子に、大河は無意識のまま吸い寄せられるように顔を寄せてキスをする…
が、すんでの所で瞳子が右手でピタリと大河の顔を止めた。
「大河さん、ここ日本よ?」
「そうか。じゃあ、続きはパリでな」
もはや合言葉のように繰り返す大河に、瞳子はまた苦笑いを浮かべていた。
「初めてね!大河さんと一緒に海外に行くなんて」
瞳子はパスポートを左手に持ち、右手は大河としっかり繋いで、とにかく楽しそうに空港のカウンターへと歩いて行く。
スキニージーンズに七分袖の白いジャケット、足元はフラットシューズで、栗色の長い髪もさらりとそのまま下ろしている瞳子は、メイクも控えめなのに美しさが際立っている。
普段から振り返られることの多い瞳子だが、今日は更に明るく笑顔を弾けさせており、すれ違う人が必ずと言っていいほど、瞳子を横目で追っていた。
大河は、手を繋いでいるだけでは心許なくなり、左手を解いて瞳子の肩をグッと抱き寄せる。
「瞳子、絶対に俺から離れるなよ?」
「うん!」
無邪気な笑顔で見上げてくる瞳子に、大河は無意識のまま吸い寄せられるように顔を寄せてキスをする…
が、すんでの所で瞳子が右手でピタリと大河の顔を止めた。
「大河さん、ここ日本よ?」
「そうか。じゃあ、続きはパリでな」
もはや合言葉のように繰り返す大河に、瞳子はまた苦笑いを浮かべていた。