極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「わあ、見えた!モン・サン・ミッシェル!」
やがて前方に、本や写真集でよく見た海に浮かぶお城のような景色が見えてきて、瞳子は目を輝かせる。
「なんて素敵なの…。橋を渡れば島に入れるのよね?」
「ああ。ここからは一般の車は入れない。シャトルバスか馬車で橋を渡るんだ」
「馬車?!」
「そう。せっかくだから、馬車にしようか」
対岸の街でレンタカーを返却すると、島へ渡る馬車の乗り場へ行く。
「わあ、お馬さん!めっちゃ可愛いやん!」
興奮すると言葉がおかしくなる瞳子は、なぜだかフランスでも関西弁になっている。
「馬車やなくて、お馬さんに乗って行きたいわー」
「なんでやねん!」
突っ込む大河も、つられて関西弁になる。
「馬術部やったから、お馬さん乗れるねん。久しぶりに乗りたいわー」
「瞳子、それはまた今度な」
シャトルバスがあっという間に走り去るのに対して、馬車はのんびりゆったりと橋を進む。
「ひゃー!お馬さんの後ろ姿越しに見えるモン・サン・ミッシェル、めっちゃ風情があるわー」
長い髪をふわりと風に揺らしながら、綺麗な笑みを浮かべる瞳子を、大河は真剣にパシャパシャと撮影する。
「がんばれ!お馬ちゃん。待っててなー!モン・サン・ミッシェル」
妙な関西弁をまくし立てているとは思えないほど、瞳子の美しい横顔とモン・サン・ミッシェルは絵になる1枚だった。
やがて前方に、本や写真集でよく見た海に浮かぶお城のような景色が見えてきて、瞳子は目を輝かせる。
「なんて素敵なの…。橋を渡れば島に入れるのよね?」
「ああ。ここからは一般の車は入れない。シャトルバスか馬車で橋を渡るんだ」
「馬車?!」
「そう。せっかくだから、馬車にしようか」
対岸の街でレンタカーを返却すると、島へ渡る馬車の乗り場へ行く。
「わあ、お馬さん!めっちゃ可愛いやん!」
興奮すると言葉がおかしくなる瞳子は、なぜだかフランスでも関西弁になっている。
「馬車やなくて、お馬さんに乗って行きたいわー」
「なんでやねん!」
突っ込む大河も、つられて関西弁になる。
「馬術部やったから、お馬さん乗れるねん。久しぶりに乗りたいわー」
「瞳子、それはまた今度な」
シャトルバスがあっという間に走り去るのに対して、馬車はのんびりゆったりと橋を進む。
「ひゃー!お馬さんの後ろ姿越しに見えるモン・サン・ミッシェル、めっちゃ風情があるわー」
長い髪をふわりと風に揺らしながら、綺麗な笑みを浮かべる瞳子を、大河は真剣にパシャパシャと撮影する。
「がんばれ!お馬ちゃん。待っててなー!モン・サン・ミッシェル」
妙な関西弁をまくし立てているとは思えないほど、瞳子の美しい横顔とモン・サン・ミッシェルは絵になる1枚だった。