極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
ホテルで少し遅めの夕食にしたが、ここでも大河は瞳子の為に、花束とケーキを用意していた。

スタッフや周りの人にも祝福され、瞳子は感激のあまり、また目を潤ませる。

部屋に戻ると、大河は瞳子をギュッと腕に閉じ込め、たくさんのキスを贈った。

一晩中うっとりと夢見心地で大河に抱かれた瞳子は、明け方にふと大河の腕の中で目を覚まし、窓の外に広がる朝焼けを見た。

(なんて美しくて、なんて幸せなの。私、この景色を一生忘れない)

夢のように美しい世界。
信じられないほどの幸福。

愛する人の温もりの中、瞳子は胸いっぱいに、涙が溢れそうになるくらいの幸せを感じていた。
< 84 / 141 >

この作品をシェア

pagetop