極上の彼女と最愛の彼 Vol.3
「やっほーい!吾郎さーん。元気?」
「ああ、元気。と言いたいところだけど、亜由美ちゃんと比べたらそうでもない」
「何言ってんの?あははー!」
週末、透と仲良く現れた亜由美は、相変わらず明るく元気だ。
(つくづく思うけど、透と亜由美ちゃん、ほんとにそっくりだな。いやー、ここまで似た者夫婦も珍しい)
繋いだ手をブンブン振りながら仲良く歩く二人を後ろから眺めて感心していると、エントランスの前に安藤の姿が見えた。
「深瀬様、いらっしゃいませ」
「こんにちはー。莉沙さん」
透と亜由美に笑顔でお辞儀したあと、安藤は驚いたように吾郎を見る。
「都筑さん!今日はまたどうして?」
「ああ、二人に誘われてね。お邪魔してもいいかな?」
「はい、もちろんです。では早速お部屋にご案内しますね」
どうやら透達の担当は安藤らしく、胸に抱えたバインダーを確認しながら、丁寧に説明して回る。
「深瀬様のお部屋があるこの棟は、リビングが南向きで公園に面しています。今日は実際の日当たりもご確認いただけますよ」
まずはロビーのコンシェルジュデスクやラウンジ、ライブラリーやテレワークスペースを案内してから、いよいよエレベーターで最上階へ行く。
つき当たりの部屋が透達の新居だった。
「どうぞお入りください」
門扉を開けてポーチを抜け、玄関のドアを開けた安藤が振り返る。
「わー!素敵、広いねー!」
亜由美は玄関に1歩足を踏み入れると、感激したように透を見上げる。
「うん。ウォークインシューズクローゼットもいいね!冬はここにコートとかも掛けられるんだ」
安藤は微笑んで頷く。
「はい。それに将来、お子様のベビーカーや三輪車もここに置いておけますよ」
「きゃー!楽しみね」
ふふっと笑う亜由美に、透も笑顔を返して見つめ合う。
(うわー、この二人って見つめ合っただけで赤ちゃん出来そうだな)
吾郎は真面目にそんなことを思いながら、お邪魔しまーすと部屋に上がった。
「ひゃー!なんて素敵なお部屋なの」
亜由美は透の手を引いてリビングへと進む。
「明るい!広い!それに、ほら!ここからウッドデッキに出られる!」
「おおー、景色いいね。それに開放感があって気持ちいい」
「うん!夜にはここでお酒も飲めるね」
「そうだね。楽しみだな」
二人の後ろで、吾郎も目を見開く。
「これは想像以上にすごいな。デジタルコンテンツで再現したつもりだったけど、本物は更に素晴らしいね」
「ありがとうございます。私も自信を持ってオススメ出来るお部屋です。と言うより、羨ましくて仕方ないです」
「あはは!確かにね」
安藤の言葉に頷きつつ、リビング以外の部屋も見せてもらう。
透と亜由美のこだわりのシアタールームは、防音仕様になっており、大迫力のスピーカーと大画面のテレビを置こう!と二人は盛り上がっていた。
更に螺旋階段でメゾネットの上の階へも行ってみる。
「このお部屋は最初は広く使って、お子様が大きくなったら、可動式スライドドアで分割出来ますよ」
安藤の説明に、透と亜由美はまた笑顔で見つめ合う。
(こりゃ子だくさんになるな、きっと)
部屋は何分割まで出来るんだろう?と、吾郎は余計な心配までしていた。
「ああ、元気。と言いたいところだけど、亜由美ちゃんと比べたらそうでもない」
「何言ってんの?あははー!」
週末、透と仲良く現れた亜由美は、相変わらず明るく元気だ。
(つくづく思うけど、透と亜由美ちゃん、ほんとにそっくりだな。いやー、ここまで似た者夫婦も珍しい)
繋いだ手をブンブン振りながら仲良く歩く二人を後ろから眺めて感心していると、エントランスの前に安藤の姿が見えた。
「深瀬様、いらっしゃいませ」
「こんにちはー。莉沙さん」
透と亜由美に笑顔でお辞儀したあと、安藤は驚いたように吾郎を見る。
「都筑さん!今日はまたどうして?」
「ああ、二人に誘われてね。お邪魔してもいいかな?」
「はい、もちろんです。では早速お部屋にご案内しますね」
どうやら透達の担当は安藤らしく、胸に抱えたバインダーを確認しながら、丁寧に説明して回る。
「深瀬様のお部屋があるこの棟は、リビングが南向きで公園に面しています。今日は実際の日当たりもご確認いただけますよ」
まずはロビーのコンシェルジュデスクやラウンジ、ライブラリーやテレワークスペースを案内してから、いよいよエレベーターで最上階へ行く。
つき当たりの部屋が透達の新居だった。
「どうぞお入りください」
門扉を開けてポーチを抜け、玄関のドアを開けた安藤が振り返る。
「わー!素敵、広いねー!」
亜由美は玄関に1歩足を踏み入れると、感激したように透を見上げる。
「うん。ウォークインシューズクローゼットもいいね!冬はここにコートとかも掛けられるんだ」
安藤は微笑んで頷く。
「はい。それに将来、お子様のベビーカーや三輪車もここに置いておけますよ」
「きゃー!楽しみね」
ふふっと笑う亜由美に、透も笑顔を返して見つめ合う。
(うわー、この二人って見つめ合っただけで赤ちゃん出来そうだな)
吾郎は真面目にそんなことを思いながら、お邪魔しまーすと部屋に上がった。
「ひゃー!なんて素敵なお部屋なの」
亜由美は透の手を引いてリビングへと進む。
「明るい!広い!それに、ほら!ここからウッドデッキに出られる!」
「おおー、景色いいね。それに開放感があって気持ちいい」
「うん!夜にはここでお酒も飲めるね」
「そうだね。楽しみだな」
二人の後ろで、吾郎も目を見開く。
「これは想像以上にすごいな。デジタルコンテンツで再現したつもりだったけど、本物は更に素晴らしいね」
「ありがとうございます。私も自信を持ってオススメ出来るお部屋です。と言うより、羨ましくて仕方ないです」
「あはは!確かにね」
安藤の言葉に頷きつつ、リビング以外の部屋も見せてもらう。
透と亜由美のこだわりのシアタールームは、防音仕様になっており、大迫力のスピーカーと大画面のテレビを置こう!と二人は盛り上がっていた。
更に螺旋階段でメゾネットの上の階へも行ってみる。
「このお部屋は最初は広く使って、お子様が大きくなったら、可動式スライドドアで分割出来ますよ」
安藤の説明に、透と亜由美はまた笑顔で見つめ合う。
(こりゃ子だくさんになるな、きっと)
部屋は何分割まで出来るんだろう?と、吾郎は余計な心配までしていた。