いつかまた一緒に
「律、お疲れ!」
「暗い顔すんなよ!俺たちはここまでやってきたんだから!」
二人は明るい口調で言う。部長、そして副部長という立場からきっと誰よりも二人は緊張しているはずなのに、それを微塵も見せない。すごいな……。
「そうだ!会場近くにカフェ見つけたんだよね。結果出るまでそこに行こうよ!」
「賛成!俺、演奏終わってホッとしたら腹減ってきたわ」
この近くにカフェなんてあったんだ。そう思っていると翔太郎に「行こうぜ」と手を強く引っ張られた。
「わ、わかったから引っ張らないでよ」
ぐらりと体制が崩れる。僕は誰かにぶつかってしまった。相手は地面に尻もちをついてしまう。
「ご、ごめんなさい!」
謝りながらぶつかってしまった相手を見る。相手は他校の女子生徒だった。ブラウンのブレザーに黄色のリボン。音浜中学校の制服だ。ふわふわとした明るめの髪がサラリと揺れて、お人形みたいな綺麗な顔立ちの女の子だった。
「本当にごめんなさい。立てる?」
「……大丈夫。こちらこそごめんなさい」
「暗い顔すんなよ!俺たちはここまでやってきたんだから!」
二人は明るい口調で言う。部長、そして副部長という立場からきっと誰よりも二人は緊張しているはずなのに、それを微塵も見せない。すごいな……。
「そうだ!会場近くにカフェ見つけたんだよね。結果出るまでそこに行こうよ!」
「賛成!俺、演奏終わってホッとしたら腹減ってきたわ」
この近くにカフェなんてあったんだ。そう思っていると翔太郎に「行こうぜ」と手を強く引っ張られた。
「わ、わかったから引っ張らないでよ」
ぐらりと体制が崩れる。僕は誰かにぶつかってしまった。相手は地面に尻もちをついてしまう。
「ご、ごめんなさい!」
謝りながらぶつかってしまった相手を見る。相手は他校の女子生徒だった。ブラウンのブレザーに黄色のリボン。音浜中学校の制服だ。ふわふわとした明るめの髪がサラリと揺れて、お人形みたいな綺麗な顔立ちの女の子だった。
「本当にごめんなさい。立てる?」
「……大丈夫。こちらこそごめんなさい」