偽物の愛に囲まれた罰

【引っ越し】2話



私は小さい頃から愛されてると一度も思ったことがなかった。ただずっと物語の『恋』に憧れてきただけ。いつか誰かにそうやって私のことを本気に思ってくれて、愛されたかった。でも私のことを愛してくれる人はいないと私は思う。

美人でも才能もない私だからだ。

それだから小学校4年の頃に恋や愛なんて信じなくなった。家族からも愛されていないと私は思う。いつも親たちが仕事だったり、自分達で喧嘩だったり、私の存在を忘れてたりするからだ。私には弟がいる。私とは3歳離れているのだ。その弟はいつも欲しいものが手に入る。逆に私が欲しいものなんか聞いてくれない。弟が習い事行けて。金が足りないから私は行けない。人と関わるのは彼と違って、ちょっと苦手であり。学校全体が彼の友人と思えるくらい彼は有名人だ。そう言うようなことばっかり。でも私はもう気にしないようにした。気にしてもただ苦しむだけだ。



私の親たちはちょっと変わっていて。なぜか『離婚しよう』と自分達で話すと考えが変わる上に引っ越すことになってしまう。『見る風景が変われば、心も変わる。』ような考えだと思う。そのせいで何回も何回も引っ越している。今回もまた引っ越すことになった。引っ越すのは今週の土曜日。それまでに2日もある。

やっと土曜日が来て。私は荷物を運ぶのを手伝ってから自分のカバンを取り、車にはいた。隣には弟が新しくもらったゲーム機を手に取りながら彼はゲームをしていた。私は一瞬それに目を奪われたが元に戻り昨日クラスの友達や先生からもらった手紙がこのカバンの中にはいているのを思い出し、新しい家に着くまで手紙らを手に取りながら一つ一つ読み始めた。

今回は家でなくアパートであった。前住んでいたところとちょっと遠かったから3時間くらいかかって車で来た。


弟は車から出て、箱を運ぶのを手伝わずにずっとゲーム機で遊んでいた。

箱全てを運び終わった後。ベッドや部屋などのものが届くまで何日かかかるかもしれないから、ある部屋に布団を敷き、自分の物が入っている箱をその部屋まで運んだ。そして、その布団の上に座りながら時間が立つために本を読み始めた。
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