- 作品番号
- 1726527
- 最終更新
- 2024/09/15
- 総文字数
- 110,600
- ページ数
- 157ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 84,713
- いいね数
- 31
- ランクイン履歴
-
ファンタジー(総合)10位(2024/09/22)
恋愛ファンタジー6位(2024/09/22)
WEB雑誌『Colorful!』さまにてコミカライズが連載中です。作画は汐かなか先生です!
大国ネイピア王国に住まう侯爵令嬢ドロシー・ハートフィールドは、その美貌の所為で幼い頃から散々な目に遭い、男性嫌いを拗らせていた。その結果、実家の屋敷に引きこもりながら得意の調合を活かし、商売を行いながら生きてきた。
しかし、そんなドロシーには実は十二歳の頃に婚約をした婚約者が。しかも、その男性は――王国随一のひねくれ王子ルーシャン・ネイピア。
そんなルーシャンも極度の女性嫌いであり、二人は婚約してからずっと顔を合わせることはなかった。
まぁ、挙式まで一度も対面しない政略結婚もあるか。
そう楽観視していたドロシーだが、なんとルーシャンは挙式までをも拒否し、婚姻届け一枚屋敷に送ってくるだけ。
それに見たドロシーは、婚姻後毎日欠かさず三ヶ月、ルーシャンに会わせろと王城を訪れていた。目的はたった一つ。薄情な妻と思われないため。
そして、ようやく対面したルーシャンは……ドロシーが予想していた以上に容姿が整っており、絶世の美貌の王子だった。
そんなルーシャンに、ドロシーはたった一つの提案をした。
「私たち、離縁前提の結婚生活を送りませんか?」と。
◆掲載先→エブリスタ、小説家になろう、ベリーズカフェ、アルファポリス【外部投稿】
◇表紙イラストは塔果さまに有償で描いていただきました!
大国ネイピア王国に住まう侯爵令嬢ドロシー・ハートフィールドは、その美貌の所為で幼い頃から散々な目に遭い、男性嫌いを拗らせていた。その結果、実家の屋敷に引きこもりながら得意の調合を活かし、商売を行いながら生きてきた。
しかし、そんなドロシーには実は十二歳の頃に婚約をした婚約者が。しかも、その男性は――王国随一のひねくれ王子ルーシャン・ネイピア。
そんなルーシャンも極度の女性嫌いであり、二人は婚約してからずっと顔を合わせることはなかった。
まぁ、挙式まで一度も対面しない政略結婚もあるか。
そう楽観視していたドロシーだが、なんとルーシャンは挙式までをも拒否し、婚姻届け一枚屋敷に送ってくるだけ。
それに見たドロシーは、婚姻後毎日欠かさず三ヶ月、ルーシャンに会わせろと王城を訪れていた。目的はたった一つ。薄情な妻と思われないため。
そして、ようやく対面したルーシャンは……ドロシーが予想していた以上に容姿が整っており、絶世の美貌の王子だった。
そんなルーシャンに、ドロシーはたった一つの提案をした。
「私たち、離縁前提の結婚生活を送りませんか?」と。
◆掲載先→エブリスタ、小説家になろう、ベリーズカフェ、アルファポリス【外部投稿】
◇表紙イラストは塔果さまに有償で描いていただきました!
- あらすじ
- 「私たち、離縁前提の結婚生活を送りませんか」――拗らせ夫婦の、1年間限定の結婚生活
目次
-
1.「婚姻して三ヶ月も会えないって、どういうことですの!?」
-
2.「……お嬢様のそう言うちゃっかりとしたところ、私は好きですよ」
-
3.「気が変わった」
-
4.「……はぃ? 会う、ですか?」
-
5.「ですから、私、考えましたの。――私たち、これから一年後に離縁しましょう」
-
6.「……殿下に変人呼ばわりされたら、終わりですよ」
-
7.「……いえ、お嬢様。それはとてもではありませんが、結婚生活とは言えませんよ」
-
8.「……矛盾していますよね、そのお言葉」
-
9.「この間も言ったが、堅苦しい挨拶は必要ない。なんといっても、俺とドロシー嬢は夫婦だからね」
-
10.「……バカにするのならば、してくださって構いません。ですが、これは私の生きがいなのです」
-
11.「あら、私は楽しみではありませんわ。ごきげんよう」
-
12.「……考えておきますわ」
-
13.「あら、変人上等よ。私、自分の興味のあることはとことん追求する性質だもの」
-
14.「……うん、普通の令嬢はまず薬草を保管なんてしないから」
-
15.「……調合バカ?」
-
16.「よし、決めた。ドロシー嬢、俺と一緒に参加しよう」
-
17.「……初耳だわ」
-
18.「そうそう。もっと俺に感謝してくれてもいいんだよ?」
-
19.「これでは、主役を食ってしまうわ」
-
20.「さぁ、さぁ、行きましょう!」
-
21.「……ですが」
-
22.「どうしましたか?」
-
23.「そんなにも、ジュリアナ嬢のことが好きなの?」
-
24.「あぁ、寝台最高! 引きこもり万歳よ!」
-
25.「……気楽って言うほど、気楽でもないけれどさ」
-
26.「……ドロシー嬢、人の話を聞く気がないでしょ?」
-
27.「どうしたら……って、それを私に訊きます?」
-
28.「……バカを言うな」
-
29.「――言いたいことは、それだけか?」
-
30.「ですが、それと同時に人を愚かにもします。暴走もさせます」
-
31.「……ルーシャン。お前、珍しいな」
-
32.「ちょっとやることが出来たわ。だから、私、お部屋にこもる」
-
33.「……王子様って、大変ですのね」
-
34.「これ、代金は全部出世払いでいいですよ」
-
35.「……私にこの代金を返すために、戻ってきてくださいませ」
-
36.「……ルーシャン殿下は、ドロシーのことをどう思っていますの?」
-
37.「ですが、このままではお嬢様が倒れてしまいます」
-
38.「……王妃様が、お呼びでございます」
-
39.「……殿下のこと、よろしくお願いいたします」
-
40.「あの人は大丈夫だって言うけれど、私はそうは思わないわ」
-
41.「……ですが、私は宝石もドレスも欲しくありません」
-
42.「はい。……それから、どうか二人きりで話がしたいということでした」
-
43.「では、そちらにお通しして頂戴。……話を聞くわ」
-
44.「そんなもの、どうだっていいのよ」
-
45.「あんた、本当に最低ね」
-
46.「……あぁ、終わったのね。……よかったわ」
-
47.「ルーシャン殿下は、本日帰還されます」
-
48.「ドロシー様。……行きましょうか」
-
49.「……ここで死んだら、私、一生恨みますから」
-
50.「ドロシー嬢をここに寝かせておいてやれ。……疲れてるだろ」
-
51.「でも、ドロシー嬢だけは違うみたいだな、どうやら」
-
52.「では、こうしましょう」
-
あとがき
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