【完結】殿下、離縁前提の結婚生活、いかがですか?~拗らせ男女の(離縁前提)夫婦生活~ 第一部【コミカライズ原作】
「調合の道具、こんなにもたくさんあるのに使わないの?」
「まぁ、今回は。今回作ったのは、簡単なものですから。普通に難しいものでは、専門的な道具も使います」
ドロシーはそう答え、タッパーに専用の水を注いでいく。そして、特定の治癒魔法をゆっくりと唱える。そうすれば、タッパーの中の薬草と水が共鳴し、綺麗な青色に変わっていく。
「……これで、完成?」
「そうですよ。今回はとっても簡単でシンプルなものですから」
それだけを言うと、ドロシーは「試してみますか?」とルーシャンに問いかけ、タッパーを差し出す。それに、ルーシャンが手を伸ばそうとするものの、ダニエルがそれを制した。なんといっても、ルーシャンは王族である。一応毒見係が必要なのだ。
「……ダニエル」
「一応、でございます。ルーシャン殿下に何かがあって場、俺の首が飛びますので」
ダニエルはそう言うと、ドロシー特性のポーションを手に取り軽く香りをかいだりする。そのポーションは市販のものとは違い無臭であり、腕に少し付けたりぺろりとなめてみたりするが特に異常はないようだ。
「……ドロシー嬢、悪いね。ダニエルは神経質なんだ」
「神経質と言うよりも、それが当たり前だと思います」
侍従ならば、主を守らなければならない。それは、ドロシーにだって分かっている。リリーだって、ドロシーのことを守ろうとしてくれるのだ。それは、ダニエルだって同じだろう。
「まぁ、今回は。今回作ったのは、簡単なものですから。普通に難しいものでは、専門的な道具も使います」
ドロシーはそう答え、タッパーに専用の水を注いでいく。そして、特定の治癒魔法をゆっくりと唱える。そうすれば、タッパーの中の薬草と水が共鳴し、綺麗な青色に変わっていく。
「……これで、完成?」
「そうですよ。今回はとっても簡単でシンプルなものですから」
それだけを言うと、ドロシーは「試してみますか?」とルーシャンに問いかけ、タッパーを差し出す。それに、ルーシャンが手を伸ばそうとするものの、ダニエルがそれを制した。なんといっても、ルーシャンは王族である。一応毒見係が必要なのだ。
「……ダニエル」
「一応、でございます。ルーシャン殿下に何かがあって場、俺の首が飛びますので」
ダニエルはそう言うと、ドロシー特性のポーションを手に取り軽く香りをかいだりする。そのポーションは市販のものとは違い無臭であり、腕に少し付けたりぺろりとなめてみたりするが特に異常はないようだ。
「……ドロシー嬢、悪いね。ダニエルは神経質なんだ」
「神経質と言うよりも、それが当たり前だと思います」
侍従ならば、主を守らなければならない。それは、ドロシーにだって分かっている。リリーだって、ドロシーのことを守ろうとしてくれるのだ。それは、ダニエルだって同じだろう。