【完結】殿下、離縁前提の結婚生活、いかがですか?~拗らせ男女の(離縁前提)夫婦生活~ 第一部【コミカライズ原作】
「あ、あの、ルーシャン殿下……」
「よし、決めた。ドロシー嬢、俺と一緒に参加しよう」
「……い、いえ、その、それは……」
さも今思いついたかのようなルーシャンの言葉に、ドロシーは先を越されたか、と思った。ドロシーは「一緒に参加するのはご遠慮したいです」と言うつもりだった。だが、ルーシャンのその言葉を聞いてしまえばそれを言うことは憚られる。なんだかんだ言っても、ドロシーはお人好しなのだ。
「引きこもり同士、久々の社交界復帰とでも行こうよ。それに、俺がいれば男避けになるでしょ?」
「そ、それはそう、そうですけれどぉ……」
元々、ドロシーは父に同行をお願いするつもりだった。どうせ、ルーシャンは断るだろうと決めつけていたためだ。しかし、話は思わぬ方向に転がり始めた。それが、ドロシーを戸惑わせた。
「それに、俺だってドロシー嬢が居てくれれば女避けには困らないからね。……それって、両方にメリットがあるって言うことだよね」
「……うぅ」
もう、ここまで言われたら断るなんてこと出来ないじゃないか。そう思いながら、ドロシーはその場に崩れ落ちてしまう。それを、慌ててリリーが支えてくれた。
「よし、決めた。ドロシー嬢、俺と一緒に参加しよう」
「……い、いえ、その、それは……」
さも今思いついたかのようなルーシャンの言葉に、ドロシーは先を越されたか、と思った。ドロシーは「一緒に参加するのはご遠慮したいです」と言うつもりだった。だが、ルーシャンのその言葉を聞いてしまえばそれを言うことは憚られる。なんだかんだ言っても、ドロシーはお人好しなのだ。
「引きこもり同士、久々の社交界復帰とでも行こうよ。それに、俺がいれば男避けになるでしょ?」
「そ、それはそう、そうですけれどぉ……」
元々、ドロシーは父に同行をお願いするつもりだった。どうせ、ルーシャンは断るだろうと決めつけていたためだ。しかし、話は思わぬ方向に転がり始めた。それが、ドロシーを戸惑わせた。
「それに、俺だってドロシー嬢が居てくれれば女避けには困らないからね。……それって、両方にメリットがあるって言うことだよね」
「……うぅ」
もう、ここまで言われたら断るなんてこと出来ないじゃないか。そう思いながら、ドロシーはその場に崩れ落ちてしまう。それを、慌ててリリーが支えてくれた。