【完結】殿下、離縁前提の結婚生活、いかがですか?~拗らせ男女の(離縁前提)夫婦生活~ 第一部【コミカライズ原作】
「しかしまぁ……殿下は、ドロシー様にお会いして変わられましたね」
「そう?」
「はい、楽しそうに笑われるようになりました」
「……自覚ないんだけれど」
ダニエルの言葉に、ルーシャンはそう返しながら苦笑を浮かべる。だが、ダニエルの言葉はいろいろな意味で正しいかもしれない。ドロシーと一緒にいるときは、新鮮でいろいろな発見がある。今まであんなにも疎ましいと思っていた女性という人種。そんな女性に興味が湧くなど……思いもしなかった。
「ま、ドロシー嬢が俺の妻でよかったとは、思っているけれどね。新鮮なことが多いし、発見も多い。暇つぶしには最適」
「自身の妻を暇つぶしと称するのは、いかがなものかと」
「やっぱり?」
そんなことを言うルーシャンの声音は、とてもご機嫌で。もしかしたら、ドロシーに社交の場への同行を了承してもらえたからだろうか……とダニエルは思う。ルーシャンも、きっと彼自身が思うよりもドロシーに好意を抱いている。それが恋愛感情なのかははっきりとはしないが、嫌悪感を抱いていないことだけは一目瞭然だった。そんな主の変化を嬉しく思いながらも、ダニエルは「ドロシー様は、ちょっと変わったお方ですよね」という。その言葉を聞いたからだろうか。ルーシャンは「ちょっとどころじゃないでしょ?」なんてぼやいていた。
「そう?」
「はい、楽しそうに笑われるようになりました」
「……自覚ないんだけれど」
ダニエルの言葉に、ルーシャンはそう返しながら苦笑を浮かべる。だが、ダニエルの言葉はいろいろな意味で正しいかもしれない。ドロシーと一緒にいるときは、新鮮でいろいろな発見がある。今まであんなにも疎ましいと思っていた女性という人種。そんな女性に興味が湧くなど……思いもしなかった。
「ま、ドロシー嬢が俺の妻でよかったとは、思っているけれどね。新鮮なことが多いし、発見も多い。暇つぶしには最適」
「自身の妻を暇つぶしと称するのは、いかがなものかと」
「やっぱり?」
そんなことを言うルーシャンの声音は、とてもご機嫌で。もしかしたら、ドロシーに社交の場への同行を了承してもらえたからだろうか……とダニエルは思う。ルーシャンも、きっと彼自身が思うよりもドロシーに好意を抱いている。それが恋愛感情なのかははっきりとはしないが、嫌悪感を抱いていないことだけは一目瞭然だった。そんな主の変化を嬉しく思いながらも、ダニエルは「ドロシー様は、ちょっと変わったお方ですよね」という。その言葉を聞いたからだろうか。ルーシャンは「ちょっとどころじゃないでしょ?」なんてぼやいていた。