玉響の花雫 あなたにもう一度恋を 壱
『井崎さん、カレーまた一緒に
作らない?』
「勿論です。」
ソファで眠る3人を見ながら、
キッチンで晩御飯の支度を始めた
亮さんの元に行き、お手伝いをまた
することにした
今日はスパイスカレーを作るんだって。
外で食べたことはあるけど、作るのを
見るのは初めてだった。
『井崎さん‥‥滉一といて幸せ?』
ドキッ‥‥
シーザーサラダ用のロメインレタスや
フリルレタスなどをちぎっていた私は
亮さんの言葉に恥ずかしながらも
小さく頷いた。
『そう。良かった。
あのさ、もしアイツが井崎さんに
聞いて欲しい事があった時は
逃げずに聞いてあげて欲しい‥』
いつも筒井さんの隣にいて、側で
支えて欲しいって亮さんは言う
きっと私が知らない過去のことかも
しれないし、悩みなのかもしれない
前に筒井さんにも話して欲しいと
伝えた時、お前がいてくれて良かったって言って貰えたけど、まだ本人からは
何も聞けてないのだ
マスターが言ってたことも、
逃げずに聞きたいし、悩んでることも
知ってるから、私に出来ることは
してあげたい。
「分かりました。わたしは
大丈夫ですよ。でももし
ダメだったら亮さんにバトンタッチ
してしまうかもしれませんが
大事にしてくれてるので、
私も大切にしたいと思ってます。」
覚悟が出来てるかと言われたら、
分からないけど、筒井さんが
言ってくれることなら嘘じゃないから
向き合えるって思う。
『頼もしくなったね。
ありがとう。よし、今から地獄の
玉ねぎ微塵切りをするよ。』
地獄って表現の仕方が蓮見さんみたいで面白い。
確かに涙が止まらないから私も苦手だ。
玉葱3玉分をできるだけ細かく
微塵切りにしてからスパイスで香り漬けしたオイルでねっとりするまで炒め、
そこにヨーグルトとトマトの微塵切り、
とお水を入れた。
別のフライパンで炒めた鶏肉を
入れた後、最後にカレールーを
入れて完成。
簡単そうだけど、玉葱を炒めるのが
結構大変で時間がかかってしまったけど
美味しそうな香りにお腹が空いてきた。
『飲兵衛ども、そろそろ起きろ。』
17時近くまでぐっすり眠っていた
3人を起こすと、みんな眠そうに
ダラダラと起き始める
普段が忙しい人達だから、
こういう時間が1番気持ち良くて
リラックス出来てるんだろうな‥‥
『美味そうだな。亮と作ったのか?』
「はい、また教えてもらいました。」
少しまだ眠そうに欠伸をすると、
私の頭を撫でてくれ、煙草の煙を
フゥーッと換気扇に向かって吐いた
『楽しそうで何よりだな。
晩御飯を食べたら、すぐに
荷物を纏めれるか?』
えっ?
作らない?』
「勿論です。」
ソファで眠る3人を見ながら、
キッチンで晩御飯の支度を始めた
亮さんの元に行き、お手伝いをまた
することにした
今日はスパイスカレーを作るんだって。
外で食べたことはあるけど、作るのを
見るのは初めてだった。
『井崎さん‥‥滉一といて幸せ?』
ドキッ‥‥
シーザーサラダ用のロメインレタスや
フリルレタスなどをちぎっていた私は
亮さんの言葉に恥ずかしながらも
小さく頷いた。
『そう。良かった。
あのさ、もしアイツが井崎さんに
聞いて欲しい事があった時は
逃げずに聞いてあげて欲しい‥』
いつも筒井さんの隣にいて、側で
支えて欲しいって亮さんは言う
きっと私が知らない過去のことかも
しれないし、悩みなのかもしれない
前に筒井さんにも話して欲しいと
伝えた時、お前がいてくれて良かったって言って貰えたけど、まだ本人からは
何も聞けてないのだ
マスターが言ってたことも、
逃げずに聞きたいし、悩んでることも
知ってるから、私に出来ることは
してあげたい。
「分かりました。わたしは
大丈夫ですよ。でももし
ダメだったら亮さんにバトンタッチ
してしまうかもしれませんが
大事にしてくれてるので、
私も大切にしたいと思ってます。」
覚悟が出来てるかと言われたら、
分からないけど、筒井さんが
言ってくれることなら嘘じゃないから
向き合えるって思う。
『頼もしくなったね。
ありがとう。よし、今から地獄の
玉ねぎ微塵切りをするよ。』
地獄って表現の仕方が蓮見さんみたいで面白い。
確かに涙が止まらないから私も苦手だ。
玉葱3玉分をできるだけ細かく
微塵切りにしてからスパイスで香り漬けしたオイルでねっとりするまで炒め、
そこにヨーグルトとトマトの微塵切り、
とお水を入れた。
別のフライパンで炒めた鶏肉を
入れた後、最後にカレールーを
入れて完成。
簡単そうだけど、玉葱を炒めるのが
結構大変で時間がかかってしまったけど
美味しそうな香りにお腹が空いてきた。
『飲兵衛ども、そろそろ起きろ。』
17時近くまでぐっすり眠っていた
3人を起こすと、みんな眠そうに
ダラダラと起き始める
普段が忙しい人達だから、
こういう時間が1番気持ち良くて
リラックス出来てるんだろうな‥‥
『美味そうだな。亮と作ったのか?』
「はい、また教えてもらいました。」
少しまだ眠そうに欠伸をすると、
私の頭を撫でてくれ、煙草の煙を
フゥーッと換気扇に向かって吐いた
『楽しそうで何よりだな。
晩御飯を食べたら、すぐに
荷物を纏めれるか?』
えっ?