玉響の花雫 あなたにもう一度恋を 壱
洗濯乾燥も終わってリビングを
片付けていると
古平さんが眠そうに欠伸をした
『えっ?もう寝るのかよ。』
『睡眠の低下は肌質に
影響するんですよ?
おやすみなさーーい。
井崎さんも眠たくなったら早めに
逃げるんだよ?
本当に付き合ってたら危ないから。』
「はい、おやすみなさい。
お祝い本当に嬉しかったです。」
2階に登っていく古平さんを見送ると、
残っていた洗い物だけしてしまおうと
キッチンの辺りのゴミなどをまとめた。
『まだ眠くないのか?』
「はい、あんなに
昼寝をしてしまったので、
まだ大丈夫ですけど、
筒井さんたち3人の方が
お話しやすいと思うので片付けたら
部屋に行きます。」
シャワーを浴び終えた筒井さんが、
冷蔵庫からミネラルウォーターを
取り出すとコップに注いでいた。
『まだ夜は長いって言っただろ?
それが終わったら少しいいか?
見せたいものがあるから
上着着ておいで、待ってるから。』
えっ?
私の頭をクシャっと撫でると、
お水を一気に飲み干し
リビングを出て行ってしまった。
見せたいものってなんだろう‥‥
待たせては行けないと思い、
急いでそこを片付けると、
部屋で寝ていた古平さんを
起こさないように上着を探して羽織ると
静かに階段を降りてから外に出た
「お待たせしました‥
見せたいものってなんですか?」
思ったより寒くて上着のジッパーを
上まであげると、煙草を吸っていた
筒井さんが火を消してから
私の手を握った
『暗くて危ないから』
で‥‥ですよね‥‥‥。
ドキドキしてしまったけど、
そういう意味じゃないんだから
勘違いしないしない。
何処に行くかと思ったら、
別荘の裏側で、そこに丸太のベンチが
置いてあったので一緒に座った。
なんだろう‥‥
真っ暗で筒井さんの顔すらよく見えない
『まだ見たことなかっただろう?
上を見てごらん。』
えっ?
「わぁ‥‥‥なんですかこれ‥‥」
見上げた夜空に、見たこともないくらい
綺麗な星が無数に輝いていて
あまりの綺麗さに立ち上がって
色々な方向を見てしまう
『都内の空にも本当は星があるけど、
街が明るくて空気も澄んでないから
なかなかここまでは見えない。
綺麗だろ?』
「綺麗なんてレベルじゃないですよ!
生まれて初めてこんな星空が
見れたので感動してます。」
小さい星から少し大きめの星まで
全部綺麗に見えて写真に納めたいほどの
景色をまた一つ見ることができて
感動してしまった
「筒井さん!ありがとうございます。」
立ったまま筒井さんにお礼を伝えると
丁寧にお辞儀をした。
眠る前にこんな素敵な景色を
見てしまったら興奮して余計に
眠れない気がしてしまう。
『おいで。
これはお前へのプレゼント。』
「えっ!?」
手首を引かれて座らされると、
小さな箱の蓋をあけて掌の上に
それを乗せてくれた。
さっきよりも星空の明かりで目が
暗さに慣れてきたので、手元を
顔に近づけるとフワッと香った甘い
香りにそれを指で摘んだ。
「チョコレートですか?」
『ああ、好きなんだろ?』
「星の形をしたチョコレートだ‥
可愛い‥‥食べてもいいですか?」
返事を聞く前に口の中に入れると、
ビターチョコではなくて、甘い
ミルクチョコレートだった。
「ふふ‥‥美味しい‥‥筒井さんも
食べられますか?」
片付けていると
古平さんが眠そうに欠伸をした
『えっ?もう寝るのかよ。』
『睡眠の低下は肌質に
影響するんですよ?
おやすみなさーーい。
井崎さんも眠たくなったら早めに
逃げるんだよ?
本当に付き合ってたら危ないから。』
「はい、おやすみなさい。
お祝い本当に嬉しかったです。」
2階に登っていく古平さんを見送ると、
残っていた洗い物だけしてしまおうと
キッチンの辺りのゴミなどをまとめた。
『まだ眠くないのか?』
「はい、あんなに
昼寝をしてしまったので、
まだ大丈夫ですけど、
筒井さんたち3人の方が
お話しやすいと思うので片付けたら
部屋に行きます。」
シャワーを浴び終えた筒井さんが、
冷蔵庫からミネラルウォーターを
取り出すとコップに注いでいた。
『まだ夜は長いって言っただろ?
それが終わったら少しいいか?
見せたいものがあるから
上着着ておいで、待ってるから。』
えっ?
私の頭をクシャっと撫でると、
お水を一気に飲み干し
リビングを出て行ってしまった。
見せたいものってなんだろう‥‥
待たせては行けないと思い、
急いでそこを片付けると、
部屋で寝ていた古平さんを
起こさないように上着を探して羽織ると
静かに階段を降りてから外に出た
「お待たせしました‥
見せたいものってなんですか?」
思ったより寒くて上着のジッパーを
上まであげると、煙草を吸っていた
筒井さんが火を消してから
私の手を握った
『暗くて危ないから』
で‥‥ですよね‥‥‥。
ドキドキしてしまったけど、
そういう意味じゃないんだから
勘違いしないしない。
何処に行くかと思ったら、
別荘の裏側で、そこに丸太のベンチが
置いてあったので一緒に座った。
なんだろう‥‥
真っ暗で筒井さんの顔すらよく見えない
『まだ見たことなかっただろう?
上を見てごらん。』
えっ?
「わぁ‥‥‥なんですかこれ‥‥」
見上げた夜空に、見たこともないくらい
綺麗な星が無数に輝いていて
あまりの綺麗さに立ち上がって
色々な方向を見てしまう
『都内の空にも本当は星があるけど、
街が明るくて空気も澄んでないから
なかなかここまでは見えない。
綺麗だろ?』
「綺麗なんてレベルじゃないですよ!
生まれて初めてこんな星空が
見れたので感動してます。」
小さい星から少し大きめの星まで
全部綺麗に見えて写真に納めたいほどの
景色をまた一つ見ることができて
感動してしまった
「筒井さん!ありがとうございます。」
立ったまま筒井さんにお礼を伝えると
丁寧にお辞儀をした。
眠る前にこんな素敵な景色を
見てしまったら興奮して余計に
眠れない気がしてしまう。
『おいで。
これはお前へのプレゼント。』
「えっ!?」
手首を引かれて座らされると、
小さな箱の蓋をあけて掌の上に
それを乗せてくれた。
さっきよりも星空の明かりで目が
暗さに慣れてきたので、手元を
顔に近づけるとフワッと香った甘い
香りにそれを指で摘んだ。
「チョコレートですか?」
『ああ、好きなんだろ?』
「星の形をしたチョコレートだ‥
可愛い‥‥食べてもいいですか?」
返事を聞く前に口の中に入れると、
ビターチョコではなくて、甘い
ミルクチョコレートだった。
「ふふ‥‥美味しい‥‥筒井さんも
食べられますか?」