クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
「マジパンって、あのマジパン?」
「そう。日本だと、ケーキの上によく載ってるやつ。これは、食用じゃなくて置物として飾るやつだけどな」
祐駕くんはそう言うと、その一つを手に取った。
「本当だ、Marzipanって書いてある!」
「ドイツ語だと、マルツィパーン。ドイツだと年末年始、来る年に幸せが訪れるようにと、豚やテントウムシなどのラッキーチャームを身近な人に贈る習慣があるんだ」
「このキノコも?」
「ああ、それはラッキーマッシュルームだ」
私も一つ手に取ってみる。
「可愛い。お土産にしようかな」
「いいんじゃないか?」
母に、朝明台駅の駅舎に、それから旭飛に、あと自分用。四つ購入すると、祐駕くんも二つ購入していた。
お会計を終えると、祐駕くんはもう一度私の手を引いた。
「そろそろ、映茉のお楽しみに行こうか」
「そう。日本だと、ケーキの上によく載ってるやつ。これは、食用じゃなくて置物として飾るやつだけどな」
祐駕くんはそう言うと、その一つを手に取った。
「本当だ、Marzipanって書いてある!」
「ドイツ語だと、マルツィパーン。ドイツだと年末年始、来る年に幸せが訪れるようにと、豚やテントウムシなどのラッキーチャームを身近な人に贈る習慣があるんだ」
「このキノコも?」
「ああ、それはラッキーマッシュルームだ」
私も一つ手に取ってみる。
「可愛い。お土産にしようかな」
「いいんじゃないか?」
母に、朝明台駅の駅舎に、それから旭飛に、あと自分用。四つ購入すると、祐駕くんも二つ購入していた。
お会計を終えると、祐駕くんはもう一度私の手を引いた。
「そろそろ、映茉のお楽しみに行こうか」