クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
私の目を引いたのは、緩いイラストでノイシュバンシュタイン城が描かれたカップだ。赤色と青色がある。
「私、これにしようかな」
私が赤色を指差すと、「じゃあ俺はこれ」と、祐駕くんは青色を指差す。
お揃いだ!
驚き、祐駕くんの方を向く。思ったよりも祐駕くんの顔が近い。しかも、目が合った途端に彼がこちらにニコリと笑うから、急に心臓が騒ぎ出す。
「お揃いだな」
「うん」
赤くなった顔を隠したくて、私は店主が手渡してくれたグリューワインに早々に口を付けた。
鼻を抜けるスパイスが、身体を温めてくれる気がする。けれど、そんなものがなくても、私はもう身体が熱くてしょうがない。
「私、これにしようかな」
私が赤色を指差すと、「じゃあ俺はこれ」と、祐駕くんは青色を指差す。
お揃いだ!
驚き、祐駕くんの方を向く。思ったよりも祐駕くんの顔が近い。しかも、目が合った途端に彼がこちらにニコリと笑うから、急に心臓が騒ぎ出す。
「お揃いだな」
「うん」
赤くなった顔を隠したくて、私は店主が手渡してくれたグリューワインに早々に口を付けた。
鼻を抜けるスパイスが、身体を温めてくれる気がする。けれど、そんなものがなくても、私はもう身体が熱くてしょうがない。