クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
高校時代から成績優秀でエリート感を醸していた持月くん。総合の授業で『国際社会の安定のために日本外交が担うべき役割について』とかいう分厚い論文を書いていたのを覚えている。
そんな持月くんは、私の高校で初めて東大に現役合格した秀才。顔も整っているから、女子からの人気もあった。
けれど、女子と話しているところはあまり見たことがない。私も彼と三年間同じクラスだったけれど、必要なこと以外では話すことはなかった。だから、話しかけるときはなんだか無駄にドキドキしたっけ。
なんて、昔のことを思い出していたら、胸が騒ぎ出した。
あくまで十年以上も前の話だから!
そう自分に言い聞かせて、私は一人、電車内で深呼吸した。
そんな持月くんは、私の高校で初めて東大に現役合格した秀才。顔も整っているから、女子からの人気もあった。
けれど、女子と話しているところはあまり見たことがない。私も彼と三年間同じクラスだったけれど、必要なこと以外では話すことはなかった。だから、話しかけるときはなんだか無駄にドキドキしたっけ。
なんて、昔のことを思い出していたら、胸が騒ぎ出した。
あくまで十年以上も前の話だから!
そう自分に言い聞かせて、私は一人、電車内で深呼吸した。