交際0日婚でクールな外交官の独占欲が露わになって――激愛にはもう抗えない
「俺、お前のことずっと好きだった。だから、今の話聞いて、すんげえ腹立ってる」
旭飛の言葉は、お腹の底から発せられているのか、芯があり温かい。
同時に、旭飛の色々な感情を感じて、私はどうしていいか分からなくなった。
「映茉が車掌になれたら告白しようと思ってた。でも、映茉が夢諦めて、俺はタイミング失って。そうこうしてる間に、急に結婚しちまって、だから諦めようって思ったのに……映茉、なんつう相手と結婚してんだよ」
「……ごめん」
なんで旭飛に謝っているのだろう。彼に謝ったって、何も変わらないのに。
「腹が立ってるのは自分にだ。急に結婚したって知った時、もっと何とか言って引き離してやればよかった」
旭飛は私を抱きしめる力をぎゅううと強くする。だから思わず、「離して」と言ってしまった。私は、旭飛に抱きしめられる資格なんかない。
「悪い」
旭飛はそう言って私を解放する。私は彼から二歩ほど距離を取った。
そんな私の口元に浮かんだのは、自嘲的な笑みだった。そうしてないと、泣いてしまいそうだ。
旭飛の言葉は、お腹の底から発せられているのか、芯があり温かい。
同時に、旭飛の色々な感情を感じて、私はどうしていいか分からなくなった。
「映茉が車掌になれたら告白しようと思ってた。でも、映茉が夢諦めて、俺はタイミング失って。そうこうしてる間に、急に結婚しちまって、だから諦めようって思ったのに……映茉、なんつう相手と結婚してんだよ」
「……ごめん」
なんで旭飛に謝っているのだろう。彼に謝ったって、何も変わらないのに。
「腹が立ってるのは自分にだ。急に結婚したって知った時、もっと何とか言って引き離してやればよかった」
旭飛は私を抱きしめる力をぎゅううと強くする。だから思わず、「離して」と言ってしまった。私は、旭飛に抱きしめられる資格なんかない。
「悪い」
旭飛はそう言って私を解放する。私は彼から二歩ほど距離を取った。
そんな私の口元に浮かんだのは、自嘲的な笑みだった。そうしてないと、泣いてしまいそうだ。