クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
 備え付けのベッドはクイーンサイズのダブルベッド。
 月明りを頼りに、早急に、けれど優しく彼女を押し倒した。

 彼女の温度を感じたくて、早急に肌を暴いた。その至る所につけたはずの印は、もう全て綺麗に消えてしまっている。

 あんなもので彼女を縛り付けておけると思った俺がどうかしていた。

 そう思うのに、どうしてもその白い肌に指をすべらせれば、彼女に俺のものだという印をつけたくてたまらなくなる。

 胸元に、お腹に、わき腹に。唇を這わせ、その甘い肌に吸い付いた。

 こんな子供じみた独占欲を、彼女は身をよじらせながら甘い声で悦んでくれている。
 それに反応するように、俺の身体もこんなに早く熱くなる。もう、すでに限界だった。
< 183 / 251 >

この作品をシェア

pagetop