クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
「映茉と交わりたい」

 まだつけ足りないキスの痕、止まらない彼女への欲情。彼女の身体を暴き、敏感なところに触れながら言えば、彼女はその瞳を潤ませて俺を見る。

「早く、欲しい」

 堪らない。服を脱ぎ捨て、彼女の熱を奪うように勢いよく抱いた。

「うう、あ……」

 早急に求めたのに、彼女は応えてくれた。

 繋がったまま、何度も彼女にキスを落とす。背中に伸ばしてきた小さな手はひんやりと冷たいが、それが余計に俺の熱を駆り立てる。 

 必死にしがみつき、俺についてきてくれる彼女を目の前に、先ほどのことを俺は思い出す。
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